国立科学博物館では6月17日（日）まで、特別展『人体 ー神秘への挑戦ー』を開催している。
　WEBぶらあぼでは、本展に読者限定5組10名様をご招待。

　人類は、「人体」の構造や機能をいかに理解してきたのか。本展は、人体研究史の重要な転換期とされるルネサンス期から現在にいたるまで、人体研究の歴史と功績、最先端の知見を資料や映像、模型をもとに解説する。

　約140点の展示物が並ぶ本展は、大きく3つのテーマで構成される。第1章「人体理解へのプロローグ」では、解剖学の基礎を紹介。現在では当たり前となった解剖がルネサンス期に浸透し、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチ（1452〜1519）が自ら人体を解剖し残した人体解剖図『解剖手稿』や解剖学者アンドレアス・ヴェサリウス（1514〜1564）が1543年に出版した解剖図譜『ファブリカ』初版本が並ぶ。

　その他、17世紀末頃からヨーロッパで製作された精巧なろう製の人体模型「ワックスモデル」、その代用として考案された紙粘土製の人体模型「キンストレーキ」（オランダ語で「人造死体」の意）も展示。幕末から明治にかけて日本に輸入・購入された「キンストレーキ」は現在国内に4体所蔵されており、本展ではそのうち2体が見られる。

　第2章「現代の人体理解とその歴史」では、心臓、肺、脳、腎臓など各器官の研究の歴史や構造・機能を解説。ゾウやキリンなどの大型哺乳類、イルカなどの水生生物などと実際の人類の臓器の標本を比較しながら紹介する。
　19世紀末にはイタリア医師カミッロ・ゴルジ（1843〜1926）やサンチャゴ・ラモン・イ・カハール（1852〜1934）などの脳研究の第一人者によって、脳の構造の解明が飛躍的に進む。ゴルジが唱えた「網状説」の模型やアインシュタインの脳切片を展示。誰もが知るアルバート・アインシュタインの死後、彼の天才性を解明するために脳はいくつかの部分に分けられ、脳研究の専門家に渡された。本展では新潟大学脳研究所に保存されている貴重な一片を展示する。　

　第3章「人体理解の将来へ向けて」では、最先端技術を用いた21世紀の人体研究を紹介。ゲノム解析による縄文人の顔相復元や、NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」と連動し、生きたままの体内を色鮮やかに映しだす蛍光顕微鏡や、超ミクロの世界を立体的に捉える電子顕微鏡などを用いて撮影した、4Kスーパーハイビジョンによる体内世界も見られる。

●特別展「人体 ー神秘への挑戦ー」
会期：2018年3月13日（火）～6月17日（日）
会場：国立科学博物館
休館日：月曜日　＊4月2日（月）、4月30日（月・振替休日）、6月11日（月）は開館
開館時間：9:00～17:00　金曜、土曜日は20:00まで
　　　　　4月29日（日）、30日（月・振替休日）、5月3日（木・祝）は20:00まで
　　　　　5月1日（火）、2日（水）、6日（日）は18:00まで
　　　　　入館は閉館の30分前まで
　　　　　※開館時間や休館日については変更する可能性があります。
http://jintai2018.jp/

●NHKスペシャル「人体 神秘の巨大ネットワーク」
http://www.nhk.or.jp/kenko/jintai/

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