桐朋学園の学生により2006年に結成、08年には超難関のミュンヘンARD国際音楽コンクールにて第3位を受賞、日本人団体として東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たして、その名を世界中に知らしめたウェールズ弦楽四重奏団。緊張感ある精密な音づくりで評価を上げ続け、いまや我が国の若手四重奏団の代表的存在となっている。メンバーは現在それぞれ神奈川フィル、都響、N響、読響に所属し、各々の経験も積み重なることでストイックなスタイルに豊かな情感が加わり、ハイレベルかつ魅力的な演奏を繰り広げている。しかも全員まだ30歳前後ということで、さらなる深化も楽しみな団体だ。
　4月には東京春祭に出演し、ベートーヴェンとシューベルトの傑作を披露する。全曲演奏に挑戦中というベートーヴェンの表現も楽しみだし、なによりの注目は宮田大が加わってのシューベルトの弦楽五重奏曲となろう。若手チェリストの代表格として大活躍中の宮田の演奏自体も楽しみだが、彼が加わることでウェールズQの4人がどんな化学反応を起こすのか、その結果作曲者晩年の大作でどんな世界が現れるのか･･･。室内楽ファンにはたまらない、屈指の注目公演となりそうだ。

■ウェールズ弦楽四重奏団～宮田 大（チェロ）を迎えて
2018.4.9（月）19:00 上野学園 石橋メモリアルホール

●料金
S席 ¥4,600　A席 ¥3,100　U-25※ ¥1,500
＊U-25チケットは、2018年2月9日（金）12：00発売開始