ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽~弦楽三重奏の夕べ

左より:ガイ・ブラウンシュタイン、アミハイ・グロス C)Edith Held、オラフ・マニンガー C)Jim Rakete

 東京春祭の名物になりつつある「ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽」シリーズ。スーパーオーケストラのメンバーが中心となり、技巧と熱気に満ちたアンサンブルを毎回聴かせていて、東京春祭の人気公演のひとつとなっている。今年の編成は弦楽三重奏。弦のトリオはデュオともカルテットとも違う独特のバランスの難しさが魅力でもあり、調和とともに各人の技巧性も要求される。
 その要求に応えてくれるのはこの3人。ヴァイオリンは元コンサートマスターのガイ・ブラウンシュタイン。主にラトル時代の顔として12年務めあげ、ソリストとしての力量も折り紙付き。ヴィオラは2010年から首席奏者を務めるアミハイ・グロス。近年の同団を代表する奏者のひとりで、抜群の音色と技術に、渋い演奏姿も印象的。チェロのオラフ・マニンガーは、1996年以来首席奏者として長らく同団の顔であり、東京春祭にも連続の出演となる。
 演目は、ベートーヴェンとドホナーニの佳品も楽しみだが、モーツァルトのK.563のディヴェルティメントがなんといっても注目。弦楽トリオの究極的名作とも称えられるK.563を、この3人で聴けるのは贅沢。いずれ劣らぬ世界基準のソリストといっても差し支えない彼らが、熱きトリオの世界を満喫させてくれる。

 

ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽
~弦楽三重奏の夕べ――ベートーヴェン、ドホナーニ、モーツァルト

2018.4.14(土)19:00 東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:ガイ・ブラウンシュタイン
ヴィオラ:アミハイ・グロス
チェロ:オラフ・マニンガー

■曲目
ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 第4番 ハ短調 op.9-3
ドホナーニ:弦楽三重奏のためのセレナード ハ長調 op.10
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

■料金
S席 ¥6,700 A席 ¥5,200 U-25* ¥1,500 
*U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始

■チケット発売日:11月26日(日)10:00
*先行発売:11月12日(日)10:00