日本の代表的なヴィオラ奏者として知られる川本嘉子が中心となって、2014年以来、東京春祭で継続しているブラームスの室内楽シリーズ。ヴィオラを愛する者にとって、ブラームスの音楽は宝物である――その思いを深く伝える好シリーズだ。
今回は5回目という節目にふさわしく、ブラームスの室内楽のなかでも特に広く愛され続ける名品中の名品である、ふたつの弦楽六重奏曲が取り上げられる。
本シリーズは多彩な名手を迎えながら、真剣勝負の演奏を聴かせることでも知られ、今回も豪華そのもの。ヴァイオリンは、川本の盟友であり説明不要の世界的名手・竹澤恭子と、エリザベート王妃国際コンクール・ヴァイオリン部門第2位などやはり世界に活躍の場を広げる成田達輝。ヴィオラは川本と、室内楽やオーケストラで一気に活動の場を増やしている期待の若手・戸原直。チェロは、やはり日本の代表的奏者である向山佳絵子と、昨年エリザベート王妃国際コンクール第2位を受賞した俊英・岡本侑也。これだけの奏者たちが、ブラームス20代のロマンあふれる名作に全力で挑み、魅力を堪能させてくれる。手応え十分の、またとない聴きものとなろう。
■ブラームスの室内楽Ⅴ〜弦楽六重奏
2018.4/7(土)18:00 東京文化会館 小ホール
■出演
ヴァイオリン:竹澤恭子 成田達輝
ヴィオラ:川本嘉子 戸原 直
チェロ:向山佳絵子 岡本侑也
■曲目
ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 op.36
:弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 op.18
■料金
S席 ¥5,700 A席 ¥4,100 U-25* ¥1,500
*U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
■チケット発売日:11月26日(日)10:00