【読者プレゼント】“元祖”奇想の画家、15年振りに回顧展〜特別展『雪村―奇想の誕生―』

 東京芸術大学大学美術館では、2017年3月28日(火)から5月21日(日)まで特別展『雪村―奇想の誕生―』が開催される。
 WEBぶらあぼでは、この展覧会に読者限定5組10名様をご招待。

 室町時代末期に活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)。常陸国(現在の茨城県常陸大宮市)で武将の子として生まれながら幼くして出家し、画業の道に専念した雪村は、故郷の茨城や福島、神奈川など東国各地を活躍の場とし、16世紀後半期に至るまで数多くの作品を残している。しかし、年号の紀年等を併記した作品がなく、その生涯はいまだ明らかにされていない。

 雪村の画風は大胆にして繊細、ドラマティックでユニーク。曾我蕭白や長澤蘆雪、昨年話題をさらった伊藤若冲など「奇想」「異端」の画家として評される絵師の中でも、“元祖”奇想の画家とも言うべき存在だ。雪村の“型破りな構想”は、のちに琳派の代表絵師である尾形光琳、近世には狩野派、近代では狩野芳崖、橋本雅邦らが新たな日本画創出のために研究したとされる。

 本展では、生涯にわたって衰えることなく描き続けた人物画はもちろん、山水画、花鳥画、静物画まで、雪村芸術の真髄を紹介。修行時代に描いた《風濤図(ふうとうず)》、70歳ごろの大作《呂洞賓図(りょどうひんず)》、そして晩年に製作した《自画像》など“奇想”に溢れた作品を、海外からの里帰り作品を含め約100件、関連作品約30件を展示する。
 雪村芸術の写実的かつ細やかな感性に触れられる展覧会として、『雪村展 戦国時代のスーパー・エキセントリック』(2002年、千葉市美術館)以来、首都圏では15年振りとなる最大規模の回顧展だ。

重要文化財《風濤図》京都・野村美術館蔵
展示期間:4月25日〜5月21日

重要文化財《琴高仙人・群仙図》京都国立博物館蔵
展示期間:4月25日〜5月21日

《龍虎図屏風》(右隻)東京・根津美術館蔵
展示期間:4月25日〜5月21日

重要文化財《呂洞賓図》奈良・大和文華館蔵
展示期間:3月28日〜4月23日

《欠伸布袋・紅白梅図》茨城県立歴史館蔵
展示期間:3月28日〜5月21日
尾形光琳《紅白梅図屏風》(静岡・MOA美術館蔵)の構図とよく似ていることから、雪村を慕った光琳が暗示を受けたのではないかという説がある

重要文化財《自画像》奈良・大和文華館蔵
展示期間:5月9日〜5月21日

【開催概要】
特別展『雪村―奇想の誕生―』
2017年3月28日(火)〜5月21日(日) 東京芸術大学大学美術館
*会期中、展示替えあり
開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし、5月1日は開館)
観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 900円
※中学生以下は無料。
※障がい者手帳持参者とその介護者1名は無料。
問:03-5777-8600(ハローダイヤル)
特別展公式サイト http://sesson2017.jp


【プレゼント応募先】
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〒102-0073 千代田区九段北1-3-6 セーキビル4F
東京MDE「ぶらあぼ 」編集部
東京芸術大学美術館『雪村展』プレゼント係
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