2015年の東京春祭で、ワーグナー・シリーズ《ワルキューレ》のフリッカ役における圧倒的な美声と表現力が話題となった、エリーザベト・クールマン。直後のリサイタルでは考え抜かれたドイツ・リート・プログラムで聴衆を唸らせ、熱烈なファンを多数獲得したが、2年ぶりの再登場は、同シリーズ《神々の黄昏》への出演とリサイタル。
本リサイタルは【TELL ME THE TRUTH】と題され、シューベルト、ライター、リスト、ブリテンが並ぶ、知的な刺激と発見の多そうなプログラムが組まれている。なかでも後半の、秘めた恋の情熱と苦しみを歌ったリスト作品と、様々な愛の形をユーモアと苦みある粋な音楽で描いたブリテン作品の並びは意味深長かもしれない。なお、ブリテン作品の冒頭曲のタイトルは“Tell Me The Truth About Love”。
共演のピアノは2年前と同じく、クールマンが長年音楽パートナーとして共演しているエドゥアルド・クトロヴァッツ。クールマンの美しい歌唱姿とともに、その深い美声でリートの醍醐味を心ゆくまで堪能し尽くしたい。
■東京春祭 歌曲シリーズvol.21
エリーザベト・クールマン (メゾ・ソプラノ)
2017.4.7[金]19:00開演 東京文化会館 小ホール
■出演
メゾ・ソプラノ:エリーザベト・クールマン
ピアノ:エドゥアルド・クトロヴァッツ
■曲目
【TELL ME THE TRUTH】
シューベルト:
孤独な男 D.800
憂い D.772 [試聴]
糸を紡ぐグレートヒェン D.118
ミニョンの歌 「ただあこがれを知る者だけが」 D.877-4
若い尼 D.828
ライター:《皆で同じ列車に座って》 より
不信任決議
墓場の老婆
即物的なロマンス
ある女性歌手の肖像
猫のために
リスト:《ペトラルカの3つのソネット》 S270
その日までいつくしみくださる
私は地上に天使のような姿を見た
平和は見いだせず
ブリテン:《4つのキャバレー・ソング》
恋の真実を言って
葬送のブルース
ジョニー
カリプソ
■料金
S席 ¥6,200 A席 ¥4,600 U-25※ ¥1,500
※U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)