ミュージアム・コンサート 北村 聡(バンドネオン)

 上野の森美術館で3月に開かれる「VOCA展2017 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」では、若手美術家の新作が出品され、全国の未知の才能が紹介される。そんな環境において東京春祭で1度だけ開かれるのがこのコンサート。タイトルの通り、現代の美術と音楽がコラボレートして、観る人・聴く人の知性と本能をダイレクトに刺激してくれる。
 この日の音楽の主役は北村聡の奏でるバンドネオン。ピアソラをはじめアルゼンチンタンゴでの中心的役割はもちろんのこと、近年は才能豊かなバンドネオン奏者たちが続々と現れ、楽器の可能性が多様な音楽形態へと拡大した。北村もそのひとりで、タンゴにおける国際的な活躍に加え、同楽器によるソロやアンサンブルでも欠かせない存在になっている。現在活躍中の作曲家の近作を中心に、現代美術と現代音楽の絶妙な相性を体感できる。“新しい世界の扉”を開けに行こう。

北村 聡

北村 聡

西谷牧人

西谷牧人

ミュージアム・コンサート
北村 聡(バンドネオン)
〜現代美術と音楽が出会うとき

2017.3.24[金] 19:00開演 上野の森美術館 展示室

■出演
バンドネオン:北村 聡
チェロ:西谷牧人

■曲目
加藤昌則:パルティータよ、永遠に
ベイテルマン:バンドネオンのための《即興曲Ⅰ》
中島ノブユキ:バンドネオンとチェロのための《エスぺヒスモ》
スキッシ:La luz〜エグベルト・ジスモンチに捧ぐ
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
/他

■料金:¥3,600(全席自由)