カラヴァッジョ《法悦のマグダラのマリア》が世界初公開へ〜国立西洋美術館

 国立西洋美術館で、3月1日(火)より開催する「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」(会期:3月1日(火)〜6月12日(日))にカラヴァッジョの《法悦のマグダラのマリア》が出品される。世界初公開。

《法悦のマグダラのマリア》は、カラヴァッジョが死ぬ間際に携えていたとされる3点の絵画のうちの1点。

 本作品は、カラヴァッジョが殺人犯としてローマを逃亡、近郊の町で身を隠していた1606年の夏に描かれたもので、その4年後の1610年、彼がイタリアのポルト・エルコレで不慮の死を遂げた時、荷物に含まれていた「1枚のマグダラのマリアの絵」であると考えられている。

 本作品はながく行方不明とされていたが、2014年に発見。科学調査を受けて、カラヴァッジョ研究の世界的権威であるミーナ・グレゴーリが“カラヴァッジョの真筆”と認定した。

カラヴァッジョ 《法悦のマグダラのマリア》 個人蔵 1606 年 油彩・カンヴァス 107.5cm×98.0cm

カラヴァッジョ 《法悦のマグダラのマリア》 個人蔵 1606 年 油彩・カンヴァス 107.5cm×98.0cm

◆日伊国交樹立150周年記念 
カラヴァッジョ展」
3月1日(火)〜6月12日(日)国立西洋美術館
http://caravaggio.jp