【期間限定:無料オンデマンド配信】The Ninth Wave – Ode to Nature

 東京・春・音楽祭が、3月14日に無観客ライヴ・ストリーミング配信で開催した「The Ninth Wave – Ode to Nature 目で聴き、耳で視る『ベートーヴェン』」世界初演の模様を、3月29日まで期間限定で無料アーカイブ配信中だ。

 本公演は、鬼才プロデューサー、ステファン・ウィンターがベートーヴェン生誕250年を記念して制作したもの。数えきれないほどの楽器や道具、おもちゃ、水、植物、紙などを使って発せられたノイズの波の上を、ベートーヴェンの作品をモティーフに安田芙充央が作曲した音楽が奏でられる。舞台背景には辻田暁のダンスが映像で流れる。

C)東京・春・音楽祭実行委員会/飯田耕治

「彼の音楽には、私たちの未来への鍵である『悟り』があります。悟りと平等だけが、人類の断絶と破滅を防ぐことができます」(ステファン・ウィンター)

 新型コロナウイルスの感染症拡大防止を考慮し、残念ながら無観客での上演となったが、ベートーヴェンの作品が放つメッセージを昇華させ、ステファン・ウィンターらによって生み出された音楽からは、音楽を奏でる、そして、聴く歓びが伝わってくる。


■アーカイブ配信(無料)

http://mov002.dsd.st/spf/20200314022/

【動画視聴の推奨環境について】
<Windows>・Edge・Chrome(IEは不可)
<Mac>・Chrome・Safari
<iPhone/iPad>・Safari
<Android>・Chrome

■曲目解説(PDF)
https://www.tokyo-harusai.com/wp/wp-content/uploads/2019/10/The-Ninth-Wave_.pdf

■関連記事:ステファン・ウィンター(脚本/監督)インタビュー
https://ebravo.jp/harusai/archives/9844

C)東京・春・音楽祭実行委員会/飯田耕治


【公演情報】
The Ninth Wave – Ode to Nature
目で聴き、耳で視る『ベートーヴェン』

2020.3/14(土)14:00、18:00 東京文化会館 小ホール
*各公演約100分

●出演
脚本/監督:ステファン・ウィンター
作曲:安田芙充央
ピアノ:フェルハン&フェルザン・エンダー
ヴィオラ:林 徹也、安達真理
オーボエ:カタリーナ・ズスケ
クラリネット:ヨアヒム・バーデンホルスト
バス・クラリネット:ギャレス・デイヴィス
指揮:アーロン・ザピコ
ノイズ・アート:ステファン・ウィンター
ダンス(映像出演)/振付/ノイズ・アート:辻田 暁
企画:髙橋真理子(Neue Klangkunst gGmbH)

●曲目
The Ninth Wave
Ode to Nature
Sound Art after Ludwig van Beethoven

[PART I] 無限の青 Infinite Blue
 1. 水と空気 (静かな海と楽しい航海 op.112)
 2. 死後の世界 (ピアノ・ソナタ 第30番 op.109)
 3. 海の泡 (弦楽四重奏曲 第14番 op.131 & 大フーガ op.133)
[PART II] 深い緑 Deep Green
 1. 森 (《フィデリオ》 より 囚人たちの合唱)
 2. さまよう (交響曲 第5番 op.67 より 第2楽章)
 3. 滝の下 (ミサ・ソレムニス op.123 より ベネディクトゥス)
[PART III] 赤のゾーン Zone Red
 1. 三途の川の岸辺 (交響曲 第7番 op.92 より 第2楽章)
 2. 赤い雨 (《フィデリオ》 より 囚人たちの合唱)
 3. 大きな波 (交響曲 第9番 op.125 より 第4楽章 「歓喜の歌」)

※The Ninth Waveは、ベートーヴェンの楽曲をもとに構成された、音楽、ノイズ・アート、パフォーマンス、映像、視覚芸術を多角的に組み合わせたサウンド・アート作品です。