ブラームスの室内楽VI 〜小山実稚恵(ピアノ)を迎えて

 ヴィオラ奏者の川本嘉子を中心に、ブラームスの室内楽作品全曲を演奏するシリーズ。2014年のスタート以来、室内楽、ソロとあらゆるシーンで活躍する優れた共演者を迎えた公演が好評だ。
 今年は弦楽奏者に、竹澤恭子、小川響子、向山佳絵子という実力派が集い、さらにゲストとして、デビュー30周年を迎えたのちも意欲的な演奏会シリーズなどで活躍する、ピアニストの小山実稚恵を招く。


 小山と川本は、以前、ブラームスのピアノ五重奏曲で共演経験があったという。そんな中、昨冬からは、聴き手はもちろん奏者自身も待望していた、デュオ・リサイタルシリーズをスタートした。今回デュオで演奏される、ヴァイオリン・ソナタ「F.A.E」より「スケルツォ」は、二人が非公開の場で初めて共演したという曲。互いの魅力を認め合った作品で、熱いアンサンブルを聴かせてくれるだろう。
 その他の演目は、ピアノ三重奏第1番と、ピアノ五重奏曲。“パワフルで華やかな女たちのブラームスの祭典”といった趣の一夜となりそうだ。
文:高坂はる香


【公演情報】
ブラームスの室内楽VI
〜小山実稚恵(ピアノ)を迎えて


2019.4/3(水)19:00 東京文化会館 小ホール

●出演
ヴァイオリン:竹澤恭子、小川響子
ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:向山佳絵子
ピアノ:小山実稚恵

●曲目
ブラームス:
 ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 op.8
  I. Allegro con brio
  II. Scherzo. Allegro molto
  III. Adagio
  IV. Finale. Allegro
 ヴァイオリン・ソナタ 《F. A. E.》 より スケルツォ
 ピアノ五重奏曲 へ短調 op.34
  I. Allegro non troppo
  II. Andante, un poco adagio
  III. Scherzo. Allegro
  IV. Finale. Poco sostenuto – Allegro non troppo

●チケット料金(税込)
S¥5,700 A¥4,100
U-25¥1,500
※ U-25チケットは、2019年2月8日(金)12:00発売開始(公式サイトのみでの取扱い)