ミュージアム・コンサート 木川博史(ホルン) 〜現代美術と音楽が出会うとき

 上野の森美術館で3月後半に開催されるのは、全国の40才以下の若手アート作家が平面作品の新作を出品するという方式で、各地の未知の優れた才能を紹介していく「VOCA展2018 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」。その期間中、東京春祭のコンサート「現代美術と音楽が出会うとき」が1度だけ開かれる。本公演は、展示室で開催される貴重なコンサートでもあり、公演タイトル通りにその場限りの刺激的な体験となる。

左:木川博史 右:松岡美絵

 今回の出演は、ホルンの木川博史。2003年第20回日本管打楽器コンクールのホルン部門1位及び大賞、04年第39回マルクノイキルヒェン国際コンクールにおいてディプロマを受賞し、15年9月よりNHK交響楽団団員として活動している。室内楽や指導の場で活躍を重ねているピアニスト松岡美絵と共に、20世紀と現代の作品を聴かせる。普段から美術館に通っているという木川は、「ミュージアム・コンサート出演は、演奏家としての一つの目標だったので楽しみです」と語り、本公演にうってつけの存在。ホルンだけの音を聴かせるマドセンのソロ作品で開始、現代美術のイメージと重なるヴィニェリやピルスの作品、そして2018年VOCA賞を受賞した気鋭の美術家、碓井ゆいの新作のイメージに合わせたという近江典彦の新作など、木川の想いも詰まった演目が並んだ。
 ホルンの近現代作品をまとめて聴ける機会自体が貴重だし、それを現代アートの環境で体験することで、「現代美術と音楽」の絶妙な相性を体感できる。これぞ“ミュージアム・コンサート”という一夜になる。

ミュージアム・コンサート
木川博史(ホルン)
~現代美術と音楽が出会うとき

2018.3/23 (金)19:00 上野の森美術館 展示室

●出演
ホルン:木川博史
ピアノ:松岡美絵

●曲目
マドセン:サイが見る夢 
クロル:3つの小品
 I. Impromptu
 II. Canto mesto
 III. Geschwindmarsch
ヴィニェリ:ホルン・ソナタ op.7 
 I. Allegro
 II. Lento ma non troppo
 III. Allegro ben moderato
近江典彦:新作(世界初演)
ピルス:ソナタの形式による3つの小品 
 I. Sinfonia
 II. Intermezzo
 III. Rondo alla caccia

●料金
全席自由 ¥3,600