東京・上野の東京国立博物館では現在、特別展『仁和寺と御室派のみほとけ—天平と真言密教の名宝—』(2018年1月16日〜3月11日)を開催している。昨年11月26日まで同館では、日本で最も著名な仏師・運慶の事績を辿る「興福寺中金堂再建記念特別展『運慶』」で来場者60万人を突破し、大盛況のうちに閉幕した。年明け最初の特別展においても、仁和寺や真言宗御室派の寺院で一般公開されていない“秘仏”や本尊、名品を展示。こちらも見逃せない展覧会となりそうだ。
WEBぶらあぼでは特別展『仁和寺と御室派のみほとけ—天平と真言密教の名宝—』に読者限定5組10名様をご招待。
(2018.1/15 東京国立博物館 内覧会の写真 Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)
本展では、仁和寺創建当時の本尊である国宝「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」(平安時代、仁和4(888)年、写真1)、秘仏・国宝「薬師寺如来坐像」(平安時代、康和5(1103)年、展示期間:2月14日〜3月11日)など仁和寺が誇る仏像をはじめ、全国の御室派寺院の中から普段は公開されていない“秘仏”など、66体に加え、仁和寺、御室寺に伝わる名品など計174点が展示される。
なかでも特筆すべきは、天平彫刻の最高傑作のひとつとされる葛井寺(ふじいでら、西国33所第5番札所)の本尊、国宝「千手観音菩薩坐像」(奈良時代、8世紀、写真2)が、江戸時代の出開帳以来はじめて東京で展示される(展示期間:2月14日〜3月11日)。千手観音像は40本の手で千手をあらわすのが一般的だが、葛井寺の「千手観音菩薩坐像」は大手、小手あわせて1041本を持つ。千本以上の手を持つ千手観音像は本像しか確認されておらず、現存する最古の千手観音像とされている。
さらに弘法大師・空海(774〜835)が中国で書写して持ち帰り、自身の手元にずっと置いていたという経典、国宝「三十帖冊子」(空海ほか筆、平安時代、9世紀、仁和寺)が2014年度に修復作業を終え、展覧会史上初の全帖公開されることも話題(全帖公開は1月28日までの2週間限定、それ以降の期間は展示替え、展示場面の変更有)。
その他、現在、改修工事が行われている仁和寺の観音堂を体感できるスペースは圧巻。観音堂は僧侶の修行道場のため一般には非公開であるが、本展では実際に安置されている仏像33体と壁画を高精細画像で再現している(写真3、観音堂再現コーナーは撮影可能)。
特設グッズショップでは、本展限定で授与される仁和寺の御朱印4種や人気漫画家のおかざき真里の『阿・吽』とのコラボグッズなど、オリジナルグッズを販売している。
会期:2018年1月16日(火)〜3月11日(日)*会期中、展示替あり
会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)
開館時間:9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで、ただし、金曜・土曜は21:00まで開館)
休館日:月曜日(ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館)
http://ninnaji2018.com/
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東京MDE「ぶらあぼ 」編集部
東京国立博物館『仁和寺と御室派のみほとけ』プレゼント係
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