名手たちによる室内楽の極(きわみ) ~コルンゴルト《弦楽六重奏曲》

 読売日本交響楽団のコンサートマスター・長原幸太とソロ首席ヴィオラ奏者・鈴木康浩、そしてソリストとして活躍を続ける上森祥平。3人の名プレイヤーが中心となって高水準かつ濃密な演奏を聴かせる、東京春祭恒例の人気室内楽公演シリーズ「室内楽の極」。今回の公演は、前半にベートーヴェンのセレナードop.8とシューベルトの弦楽三重奏曲第2番という、弦楽トリオの名作2曲が取り上げられる。弦楽トリオはバランス感覚と同時にソリスティックな技も必要という独特な編成だが、トップクラスの技巧と音楽性で読響の顔となっている長原と鈴木に、バッハ無伴奏チェロ組曲全曲リサイタルを毎年開催する上森という3人はまさに理想的。気心知れた3人の熱き演奏を。
 そしてメイン曲は、コルンゴルトの弦楽六重奏曲op.10。早熟の天才だったコルンゴルトがなんと17歳の時に書いた作品で、そうとは信じられないほど熟達した書法による、ひねりの効いたユニークな楽曲だ。実演自体が珍しいが、先の3人にヴァイオリン小林壱成、ヴィオラ生野正樹、チェロ伊藤文嗣という若手の名手たちが加わり、瑞々しい演奏でその魅力を体験させてくれる。


名手たちによる室内楽の極(きわみ)
~コルンゴルト《弦楽六重奏曲》

2018.3.29(木)19:00 東京文化会館 小ホール

●出演
ヴァイオリン:長原幸太、小林壱成
ヴィオラ:鈴木康浩、生野正樹
チェロ:上森祥平、伊藤文嗣

●曲目
ベートーヴェン:セレナード ニ長調 op.8
シューベルト:弦楽三重奏曲 第2番 変ロ長調 D581
コルンゴルト:弦楽六重奏曲 ニ長調 op.10

●料金
S席 ¥4,600 A席 ¥3,100 U-25※ ¥1,500
*U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始