そのシリーズ2回目は、やはり希少な室内楽曲と歌曲を。近年充実著しいヴァイオリニストの川田知子と都内3オーケストラで首席(およびソロ)を務める名手たちによる弦楽四重奏曲第2番、東京芸大在学中からブリテン作品をライフワークにしているテノールの鈴木准が歌う歌曲集「セレナード」と「カンティクル 第3番 op.55 《なお雨は降る》」と、渋い佳品が並ぶ。「セレナード」は抒情的な音楽に闇がひそむような名作。賛美歌を意味する「カンティクル」は、四半世紀以上にわたって作られた全5作の歌曲で、第3番はキリストの受難と戦争体験を重ねたという、知られざる名品。また、実はこの2つの歌曲にはホルン・ソロも加わるが、東京春祭でも数々の名奏を披露してきたN響の福川伸陽がその役割を担う。ブリテンの才知を味わう一夜となる。
■ベンジャミン・ブリテンの世界 II
~20世紀英国を生きた、才知溢れる作曲家の肖像
2018.3.19(月)19:00 上野学園 石橋メモリアルホール
●出演
ヴァイオリン:川田知子、 吉村知子
ヴィオラ:須田祥子
チェロ:辻本 玲
コントラバス:吉田 秀
ホルン:福川伸陽
テノール:鈴木 准
弦楽合奏:BRT弦楽アンサンブル
ピアノ・企画構成・お話:加藤昌則
●曲目
ブリテン:
弦楽四重奏曲 第2番 ハ長調 op.36
セレナード op.31
カンティクル 第3番 op.55 《なお雨は降る》
●料金
S席 ¥4,100 A席 ¥3,100 U-25※ ¥1,500
*U-25チケットは、2018年2月9日(金)12:00発売開始
●チケット発売日:11月26日(日)10:00