和洋菓子の製造販売を行う株式会社上野風月堂は、今年、創業270年を迎えるにあたり11月15日、上野風月堂本店をリニューアルオープン、2階にはレストラン「KANAME」がオープンした。これに伴い11月13日、上野風月堂本店のプレス内覧会が行われた。
（2017.11/13 上野風月堂本店　Photo：J.Otsuka/Tokyo MDE　写真提供：上野風月堂）

　代表取締役社長の大住佑介は今回のリニューアルについて、「再開発が進む上野、御徒町地区に“新しいランドマークを作る”ということで改装を決意した」と語るように、上野エリアは近年、大規模な再開発が進み、街全体が大きな変化を遂げている。11月4日には松坂屋上野店隣に「ちょっと上の、おとなの、パルコ」をコンセプトとした大型商業施設「PARCO_ya（パルコヤ）」がオープンしたばかり。上野風月堂本店にとって今回のリニューアルは、明治38年から現在の場所に本店を構えて以来、最大のリニューアルとなる。

　これまで1階に売店と喫茶室、2階に上野風月堂パーラーを展開していたが、リニューアル後は、1階はブランド商品の販売に加え、オープンキッチンを取り入れ、職人が店舗で作り上げる「本店でしか食べられない美味しさ」を提供。同社の代表商品である「ゴーフル」の新たな可能性を追求し、生ゴーフルのような食感が特徴の「ゴーフレーシュ」や、江戸時代から作っている東京カステラを進化させ、その場で焼き上げる一口サイズの「焼きたて東京カステラ」と、本店限定商品や季節に合わせた商品を販売する。同商品とあわせて楽しめるコーヒー等のドリンクスペースも完備し、なかでもコーヒーは世田谷にある「NOZY COFFEE」のシングルオリジンの豆を特別にブレンドして仕入れ、注文後に挽いて提供する。
　2階は新たにレストラン「KANAME」がオープン。「KANAME」は同社のロゴマークである扇の部位“要”から名付けられ、扇が要の部分から広がっていくように、上野の街の魅力を「KANAME」から発信していきたいという意味が込められているという。営業時間を大幅に変更し、風月堂の270年におよぶ歴史と伝統をベースに、新しさとこだわりをミックスし、気軽にシェアできるメニューが揃う。

　大住は「“古きを活かし、新しきを創る”がコンセプト。1階の本店では原点に立ち戻って『工房一体型』の店舗をつくりあげ、2階では洋食をベースに、シェアできる進化した洋食を提供していきます。上野風月堂本店を通じて、上野の街の発展に貢献していきたい」と意気込みを語った。

上野風月堂
http://www.fugetsudo-ueno.co.jp/
上野風月堂本店
http://www.fugetsudo-ueno.co.jp/shop_honten/
レストラン「KANAME」
http://www.fugetsudo-ueno.co.jp/kaname/

1F『上野風月堂本店』
10：30〜19：30
座席数：約20席
電話番号：03-3831-3106

2F『KANAME』
営業時間
ランチ11：30〜15：00
ディナー17：30〜22：30
＊日・祝のディナーは17：30〜21：30 （但し土・日・祝の前日を除く）
ラストオーダーは閉店の1時間前
座席数：約74席
電話番号：03-3831-3107