3月16日に開幕した東京・春・音楽祭2017。WEBぶらあぼANNEX東京・春・音楽祭特設サイトでは、毎年好評をいただいている「上野の街歩き」をさらにバージョンアップ! 今年は、上野と東京春祭をいっぺんに楽しめるモデルコースをご提案。
第7弾は、4/8(土)。東京春祭マラソン・コンサートにちなみ、この日は上野をトコトン巡る・・・題して「マラソン編」!
【上野の街歩き モデルコース:マラソン編 4/8(土)】
■10:30 旧岩崎邸庭園 洋館で「桜の街の音楽会」の整理券をGET!
まずこの日は早起きして旧岩崎邸庭園に向かい、15:30から旧岩崎邸庭園 洋館で行われる「桜の街の音楽会」(生田流箏曲:榎戸二幸 尺八:工藤煉山、13:00の回もあり)を聴くための整理券(先着100名)をGET!
東京メトロ湯島駅から徒歩約3分の距離にある「旧岩崎邸庭園」は、1896年に三菱創設者・岩崎家の本邸として建設。イギリス人のジョサイア・コンドルによる設計で、近代日本を代表する西洋木造建築として名高い。現存するのは洋館、撞球室、和館の3棟。館内の随所にはみごとなジャコビアン様式の装飾が施されており、その繊細なデザインは往事のままの雰囲気を漂わせている。
「桜の街の音楽会」は洋館1F大食堂、客室、婦人客室で公演を行う。明治を代表する洋館に響く美しい調べに酔いしれよう。公演の詳細はhttp://www.tokyo-park.or.jp/announcement/035/detail/37250.html
4月8日(土)15:30(演奏時間約30分)
場所:旧岩崎邸庭園 洋館1F大食堂・客室・婦人客室
出演:榎戸二幸(生田流箏曲)工藤煉山(尺八)
料金:無料(入園料別途)
定員:先着100名(10時30分より入園券売場にて整理券を配布)
旧岩崎邸庭園(きゅういわさきていていえん)
台東区池之端1-3-45
TEL 03-3823-8340
開園時間:9:00〜17:00
休園日:年末・年始 (12月29日~1月1日)
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html
■11:00〜12:00 東京春祭マラソン・コンサート 第Ⅰ部へ
「桜の街の音楽会」の整理券をGETしたら、急いで上野の山を駆け上がろう!11時からはいよいよ、東京春祭名物、マラソン・コンサート。
東京春祭マラソン・コンサート vol.7
《ロマン派》~近代に生きた芸術家たち
第Ⅰ部 胎動の時代 ~革命とナポレオンと…
●出演
ヴァイオリン:松田理奈、松原勝也、山本美樹子
ヴィオラ:吉田 篤
チェロ:山澤 慧
フルート:難波 薫
ギター:松尾俊介
ピアノ:川島 基、浜野与志男
●曲目
ベートーヴェン(チェルニー編):《エグモント》 序曲
ゴセック:
ガヴォット
タンブラン
リスト編:ラ・マルセイエーズ
パガニーニ:ナポレオン・ソナタ
ルイ・フェルディナント:ピアノ四重奏曲 ヘ短調 op.6 より 第3楽章
ケルビーニ:弦楽四重奏曲 第1番 変ホ長調 より 第1楽章
■12:20 かりんとう 湯島花月へ
マラソン・コンサート第1部のあとは昼食・・・と行きたいところだが、この時期上野は花見客で大賑わい。しかも昼食時。となると、ここはグッと我慢して、とりあえず小腹がすいた時のためにおやつを!。
「甘味処みつばち」のあんみつをはじめ、散歩の一休みやお土産のお薦めが数多い湯島。中でも一押しなのが、「かりんとう ゆしま花月」だ。
昭和20年代の初頭、華やかな花柳界だったこの地の、粋でいなせな風情の中で、先々代の女将が子供相手の小さな駄菓子屋を開いたのが始まり。その後、この店の代名詞であるかりんとうが評判を呼び、現在のような店を構えるようになった。だが、「昔と変わらない場所で、昔と変わらない小さな店で、昔と変わらない味を、昔懐かしい下町の人情味溢れる店として」頑なに守っているという。現在は5種の菓子を販売。名物のかりんとうは、ガラスのように艶やかで、美しい琥珀色の姿形が特長。外はカリッ、中はサクッとした独特の食感は、職人の丁寧な作業の為せる業と言えるだろう。そこで長年培われた職人の粋と技は、他のあられやせんべいにも受け継がれ、こだわりの味を提供し続けている。
かりんとう ゆしま花月(かりんとう ゆしまかげつ)
文京区湯島3-39-6
TEL 03-3831-9762
営業時間
月〜金:9:30〜20:00
土・日・祝日:10:00〜17:00
休業日:無休
http://www.karintou-kagetsu.com/
■13:00〜13:20 JR上野駅中央改札外で「桜の街の音楽会」
かりんとう片手に今度は上野駅に向かおう。上野駅中央改札外では「桜の街の音楽会」が開かれている。
★13:00〜13:20
フルート:中川 彩 ピアノ:渡部由美子
場所:JR上野駅中央改札外 ガレリア(正面口)
■13:40〜 カヤバ珈琲で少し遅めのランチ休憩
桜の街の音楽会を楽しんだら、上野の杜を散策しながら、上野桜木の交差点に100年近く前から鎮座する喫茶店「カヤバ珈琲」で少し遅めの昼食休憩(ただしここは人気店。少し並ぶかもしれませんので、時間には余裕を持って!)
「カヤバ珈琲」は、地域の人たちから町歩きで訪れる人たち、すぐ近くの東京藝術大学の学生たちまで、みんなの憩いの場所だ。看板メニューは何と言っても、旧カヤバの味を受け継いだたまごサンド(400円)とルシアン(500円)。ふわふわのオムレツをふわふわの食パンで挟んだたまごサンドは、食べた瞬間思わず口元がゆるんでしまうような幸せな味がする。コーヒーとココアをブレンドしたルシアンは、やはり旧カヤバ時代から使われているかわいらしい白いカップで。
カヤバ珈琲
〒110-0001 台東区谷中6-1-29
TEL 03-3823-3545
営業時間:月〜土 8:00〜23:00、日 8:00〜18:00
定休日:なし
席数:1階25席、2階25席
HP http://kayaba-coffee.com/
■15:30〜16:00 旧岩崎邸庭園で「桜の街の音楽会」(整理券を忘れずに!)
ランチ休憩のあとは、いよいよ旧岩崎邸庭園で「桜の街の音楽会」。古き良き時代の邸宅で聴く、邦楽の調べを堪能しよう。
★15:30〜16:00
生田流箏曲:榎戸二幸 尺八:工藤煉山
場所:旧岩崎邸庭園 洋館(入館料が必要)
■17:00〜18:00 東京春祭マラソン・コンサート 第Ⅳ部
ランチと邦楽でほっと一息ついた後は、再度マラソン・コンサートヘ。
東京春祭マラソン・コンサート vol.7
《ロマン派》~近代に生きた芸術家たち
第Ⅳ部 繁栄の時代 ~成功するブルジョアたち
●出演
ヴァイオリン:松田理奈、松原勝也
ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット
ソプラノサクソフォン:上野耕平
アルトサクソフォン:宮越悠貴
テナーサクソフォン:都築 惇
バリトンサクソフォン:田中奏一朗
ソプラノ:梅園絵美子
バリトン:藪内俊弥
ピアノ:佐藤卓史、佐野隆哉、湯浅加奈子
●曲目
ヴェルディ(メルキオーリ編):歌劇《椿姫》前奏曲 ~第1幕冒頭~乾杯の歌
シューマン(ライネッケ編):交響曲 第3番 op.97 《ライン》 より 第4楽章
ブルックナー:晩鐘
グノー:アヴェ・マリア
サンジュレー:サクソフォーン四重奏曲 第1番 op.53 より 第1楽章
オッフェンバック: 「ブラジル人のパリ讃歌」(喜歌劇《パリの生活》 より)
スメタナ:交響詩《モルダウ》 (連作交響詩《わが祖国》より)
第Ⅳ部 繁栄の時代 ~成功するブルジョアたち
■19:00〜20:00 東京春祭マラソン・コンサート 第Ⅴ部
東京春祭マラソン・コンサート vol.7
《ロマン派》~近代に生きた芸術家たち
第Ⅴ部 爛熟の時代 ~世紀の終わり・世紀の始まり
●出演
クラルス弦楽四重奏団
ヴァイオリン:福田ひろみ、福田俊一郎
ヴィオラ:吉江美桜
チェロ:森田啓佑
クラリネット:金子 平
ピアノ:川島 基、佐藤卓史、佐野隆哉、浜野与志男
●曲目
フンパーディンク:歌劇《ヘンゼルとグレーテル》 序曲
ロット:弦楽四重奏曲 より 第1楽章
ディットリッヒ:《日本のメロディ》より
権兵衛が種播く
祭囃子
ブラームス:クラリネット五重奏曲 より 第4楽章
J.シュトラウス2世:夢の形 第1番
■20:20〜 釜竹で夕食
上野を走り回った最後は、おいしいうどんに舌鼓。
根津銀座通りを右に曲がって進んだところに、笹の植え込みに囲まれた蔵が見えてくる。釜揚げうどんの名店「釜竹」である。明治時代に建てられた石蔵のお座敷席と、日本庭園を見渡せる大テーブル席とに分かれている。設計は、サントリー美術館やエクサンプロヴァンス音楽院も手掛けた、あの隈研吾だ。
昆布の香る黒々としただしに、ねぎ、揚げ玉、七味、生姜と少しずつ薬味を足して変化する味を楽しみながら、腰の強いあつあつのうどん(850円~)をすする。厳選された日本酒も、おつまみなどの一品も、迷ってしまうほど豊富に取り揃えられている。予約可。
写真提供:釜竹
釜竹(かまちく)
〒113-0031 文京区根津2-14-18
TEL 03-5815-4675
営業時間
火〜土:11:30〜14:00、17:30〜21:00(20:30LO)
日:11:30~14:00
祝:11:30~14:00、17:30~20:00LO
定休日:日(夜)、月
席数:34席
HP http://kamachiku.com/