上野の街歩き2017〜おしゃれ編(2017.3.19)

 3月16日に開幕した東京・春・音楽祭2017。WEBぶらあぼANNEX東京・春・音楽祭特設サイトでは、毎年好評をいただいている「上野の街歩き」をさらにバージョンアップ!今年は、上野と東京春祭をいっぺんに楽しめるモデルコースをご提案。
 第1弾は、3月19日(日)。上野駅での「桜の街の音楽会」を起点に、東京文化会館での「Voice n’ Violin〜アンドレアス・シャーガー & リディア・バイチ」まで。上野の杜で美術に囲まれながら音楽とカフェを楽しみ、オペラとオペレッタの世界にどっぷりと浸る・・・題して、上野の街歩き「おしゃれ編」!



【上野の街歩き モデルコース:おしゃれ編 3/19(日)】

※時間はおおよその目安です。またコンサート開始・終演時間は変更となる場合もありますのでご了承ください。
■13:00〜13:20 桜の街の音楽会&ライブペインティングを鑑賞!

 東京春祭では東京の春を彩る街角の小さなコンサート「桜の街の音楽会」を毎年開催しているが、なかでも3月19日(日)に上野駅で開催される桜の街の音楽会は見逃せない。
 東京春祭とJR上野駅の「ようこそ!上野 2017 春」のコラボレーション企画として、上野駅構内で「桜のライブペインティング」とクラシックのミニコンサートが行われる。
 ライブペインティングを行うのは、福島県いわき市小名浜生まれ(在住)の線描画家、tttttan(タン)。地元商店街の空き店舗を活用しオルタナティブスペースUDOK.を共同主宰し、そこを拠点に活動中だ。
 tttttanの描く桜をテーマにしたライブペインティングにインスパイアされて即興演奏するのは、東京藝大出身で、新進気鋭のサクソフォニスト、上野耕平率いる4人組のサクソフォンカルテット「The Rev Saxophone Quartet」。

左より:tttttan(線描画家)、上野耕平、The Rev Saxophone Quartet

桜の街の音楽会&ライブペインティング
〜サックス:上野耕平&サクソフォンカルテット「The Rev Saxophone Quartet」
@JR上野駅中央改札外ガレリア(正面口)ハードロックカフェ横

【東京・春・音楽祭×ようこそ!上野】桜の街の音楽会の詳細は
アトレ上野→http://www.atre.co.jp/store/ueno/news/39052
桜の街の音楽会→http://www.tokyo-harusai.com/program/sakura_2017.html

*なお、上野駅ではこの日10時から18時までライブペインティングが行われ、11時からと15時からは、上野耕平のサックスミニコンサートも行われる。
●11:00〜(約20分)サックス:上野耕平
★13:00〜(約20分)ザ・レヴ・サクソフォーン・クヮルテット
●15:00〜(約20分)サックス:上野耕平
場所:JR上野駅中央改札外ガレリア(正面口)ハードロックカフェ横

11時の回の様子
Photo:M.Terashi/TokyoMDE


■13:40〜14:40 カヤバ珈琲でティータイム♪

 桜の街の音楽会&ライブペインティングを楽しんだら、上野の杜を散策しながら、上野桜木の交差点に100年近く前から鎮座する喫茶店「カヤバ珈琲」でティータイム。
 「カヤバ珈琲」は、地域の人たちから町歩きで訪れる人たち、すぐ近くの東京藝術大学の学生たちまで、みんなの憩いの場所だ。
 看板メニューは何と言っても、旧カヤバの味を受け継いだたまごサンド(400円)とルシアン(500円)。ふわふわのオムレツをふわふわの食パンで挟んだたまごサンドは、食べた瞬間思わず口元がゆるんでしまうような幸せな味がする。コーヒーとココアをブレンドしたルシアンは、やはり旧カヤバ時代から使われているかわいらしい白いカップで。

カヤバ珈琲
〒110-0001 台東区谷中6-1-29
TEL 03-3823-3545
営業時間:月〜土 8:00〜23:00、日 8:00〜18:00
定休日:なし
席数:1階25席、2階25席
HP http://kayaba-coffee.com/


■15:00〜16:50 東京都美術館で『ティツィアーノとヴェネツィア派展』 & 桜の街の音楽会を鑑賞


 多くの美術館が集まる上野の杜の真ん中に位置する東京都美術館では、『ティツィアーノとヴェネツィア派展』が開催されている。
 本展は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ・サンティに並ぶヴェネツィア・ルネサンスを代表する巨匠の一人で、色鮮やかな色使いと感覚的な画風を特徴とする「ヴェネツィア派」を牽引してきた、ティチィアーノ・ヴェチェッリオ(1488/90〜1576)を中心に、黄金期を築いた多様な芸術家たちの絵画をとおして、ヴェネツィア・ルネサンス美術の特徴とその魅力を紹介。ティツィアーノの初期の代表作《フローラ》(1515年作)、一連の神話画のなかでもミケランジェロがその色遣いと様式に賞賛したと言われる日本初公開の《ダナエ》等、およそ70点にもおよぶ絵画、版画が展示される。
 また、東京都美術館では東京春祭ミュージアムコンサートのほか、無料の桜の街の音楽会も開催されている。『ティツィアーノとヴェネツィア派展』を見終えたら16:30から佐藤慶太郎アートラウンジで演奏されるフルート(花積亜依)とギター(橋爪晋平)の調べに耳を傾けたい(11:00からの回もあり)。

●11:00〜 フルート:花積亜依、ギター:橋爪晋平(約20分)
★16:30〜 フルート:花積亜依、ギター:橋爪晋平(約20分)
場所:東京都美術館 佐藤慶太郎 アートラウンジ

『ティツィアーノとヴェネツィア派展』http://titian2017.jp
東京都美術館 佐藤慶太郎記念 アートラウンジ http://www.tobikan.jp/guide/artlounge.html


■17:00〜18:30 上野精養軒 グリルフクシマでお食事

 夜のコンサートの前には、ここは音楽に合わせて西洋料理はいかがだろう。お薦めはやはり、鴎外の「青年」や夏目漱石の「三四郎」といった名作にも登場する絶品フレンチ「上野精養軒」。そのメインダイニング「グリルフクシマ」だ。創業は1876年、上野公園の開設に伴い、不忍池畔の現在の地に支店を開いた。140年近く続く伝統に現代らしさを柔軟に取り入れながら、季節感を大切にしたフランス料理を提供し続けてきた。ぜひ一度は試してもらいたい逸品は、伝統の技が光るドミグラスソースを使った煮込み料理と、何日もかけてブイヨンを2回とることで味に深みを持たせたダブルコンソメスープ。明治の気品にあふれた佇まいと格式高い料理を、一流の人々に愛されてきたサービスで堪能したい。

上野精養軒 グリルフクシマ(うえのせいようけん ぐりるふくしま)
台東区上野公園4-58
TEL 03-3821-2181
営業時間:11:00〜21:00(ランチは11:00〜16:30)
休業日:無休
http://www.seiyoken.co.jp/restaurant/fukushima.html


■19:00〜21:00 「Voice n’ Violin〜アンドレアス・シャーガー & リディア・バイチ」へ

 東京春祭の公演から、この日は、ヘルデンテノールとして知られるアンドレアス・シャーガーと、ヴァイオリンのリディア・バイチによる、ワーグナーやウィンナ・オペレッタの洒落たアリアなどをたっぷりと。

【公演詳細】
Voice n’ Violin〜アンドレアス・シャーガー & リディア・バイチ
2017.3.19 [日] 19:00 東京文化会館 小ホール

■出演
テノール:アンドレアス・シャーガー
ヴァイオリン:リディア・バイチ
指揮:マティアス・フレッツベルガー
管弦楽:トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア

■曲目
モーツァルト:
 歌劇 《フィガロの結婚》 序曲
 なんと美しい絵姿(歌劇 《魔笛》 K.620 より)
 ロンド ハ長調 K.373
ワーグナー(モットル/フレッツベルガー編):《ヴェーゼンドンク歌曲集》
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ op.28
レズニチェク:歌劇 《ドンナ・ディアナ》 序曲
J.シュトラウス2世:小さいときに孤児になり (喜歌劇 《ジプシー男爵》 より)
リスト(バイチ/フレッツベルガー編):
 愛の夢 第3番 変イ長調 S541
 ハンガリー狂詩曲
レハール:友よ、人生は生きる価値がある (喜歌劇 《ジュディッタ》 より)
クライスラー(フレッツベルガー編):ウィーン奇想曲 〜愛の悲しみ
J.シュトラウス2世(フレッツベルガー編):シュトラウス一家の作品によるメドレー

■料金
S席¥8,700 A席¥7,200 U-25*¥1,500