シューベルトの室内楽 Ⅱ

 シューベルトと友人たちの親密な演奏の場である「シューベルティアーデ」を東京春祭で体験する演奏会の第二夜。経験豊富なソリスト、オーケストラプレイヤーたちが集い、豪華な共演で豊饒なシューベルトの世界を聴かせてくれる。
 前半は長く我が国を代表するソリスト&アンサンブル奏者として活躍してきた、ヴァイオリンの加藤知子、チェロの山崎伸子、ピアノの伊藤恵の3人で、シューベルト作曲当時に存在していた楽器アルペジオーネのために書かれた名作「アルペジオーネ・ソナタ」と、作曲者初期の佳品「ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第2番」が演奏される。親密さのなかに緊張感ある演奏で作品の本質に迫ってくれるはず。
 後半は、作曲者円熟期の大作にして傑作、八重奏曲が演奏される。N響、読響、都響の現役首席奏者と中心メンバー、OBが集まり、1時間近くに及ぶ大曲に挑む。喜遊曲的な交歓を重ねる楽しい楽章が続くなか、深い感情に訴える緩徐楽章もあり、練脱の奏者8人による快演で幅広いシューベルトの芸術を楽しめるに違いない。

上段左より:加藤知子、渡邉ゆづき、柳瀬省太、山崎伸子
下段左より:吉田 秀、藤井洋子、水谷上総、日髙 剛、伊藤 恵

シューベルトの室内楽 Ⅱ
〜八重奏曲、アルペジオーネ・ソナタ、ヴァイオリン・ソナチネ

2017.4.6[木]19:00 東京文化会館 小ホール

■出演
ヴァイオリン:加藤知子、渡邉ゆづき
ヴィオラ:柳瀬省太
チェロ:山崎伸子
コントラバス:吉田 秀
クラリネット:藤井洋子
ファゴット:水谷上総
ホルン:日髙 剛
ピアノ:伊藤 恵

■曲目
シューベルト:
 アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821
 ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第2番 イ短調 D.385
 八重奏曲 ヘ長調 D.803

■料金
S席 ¥6,200 A席 ¥4,600 U-25※ ¥1,500
※U-25チケットは、2017年3月10日(金)12:00発売開始(公式サイトのみでの取扱い)