イギリスの文豪ウィリアム・シェイクスピアの没後400年となる今年、《東京・春・音楽祭》では、2つの興味深いステージが開かれる。「シェイクスピアの時代-文芸の扉を開くイングランド」[3/26]では、彼が生き、多彩な文化が花開いた、エリザベス朝の時代の音楽を特集。シェイクスピアの演劇を上演する際、鬼才ジョン・ダウランドが劇中歌として書いた旋律を中心に、波多野睦美(メゾ・ソプラノ&朗読)、つのだたかし(リュート)、浅井愛(リコーダー)らが紡ぎ上げる。
そして、文豪の偉大な作品は、後世のクリエーターへ様々な創造力を与え続けている。「シェイクスピアと音楽-没後400年に寄せて」[3/29]では、居福健太郎と小菅優(ピアノ)に駒田敏章(バリトン)が加わり、メンデルスゾーンの付随音楽《真夏の夜の夢》を大枠に、ハイドンからシューマン、ワーグナー、コルンゴルト、フィンジまで、文豪の作品に刺激を受けて生まれた、幅広い時代の楽曲を披露する。
◆シェイクスピアの時代 ― 文芸の扉を開くイングランド
〜シェイクスピアが聴いた音楽
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_3323.html
2016.3.26 [土] 18:00 東京文化会館 小ホール
■出演
メゾ・ソプラノ&朗読:波多野睦美
リュート:つのだたかし
リコーダー:浅井 愛
ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢 宏、坪田一子、譜久島 譲、田中孝子
■曲目
【シェイクスピア劇の音楽】
JJ.ダウランド(T.モーリー編):
涙のパヴァーヌ
/他
【女王エリザベス一世の時代の音楽】
T.ヒューム:ヒューム大尉のパヴァーヌ
/他
◆シェイクスピアと音楽 ― 没後400年に寄せて
〜シェイクスピア文学に魅せられた作曲家たち
http://www.tokyo-harusai.com/program/page_3255.html
2016.3.29 [火] 19:00 東京文化会館 小ホール
■出演
ピアノ:居福健太郎、小菅 優
バリトン:駒田敏章
■曲目
メンデルスゾーン:序曲 《真夏の夜の夢》op.21
スケルツォ op.61-1(付随音楽《真夏の夜の夢》より)
妖精の行進 op.61-2(付随音楽《真夏の夜の夢》より)
コルンゴルト:《道化師の歌》op.29
ワーグナー:こんなに遅くなっても(歌劇《恋愛禁制》第2幕 より)
/他