東京春祭で体験できるのはクラシック音楽ばかりではない。情熱のアルゼンチン・タンゴを特集する公演が、平日の昼下がりに開催される。本格的なタンゴのバンドに、本物のタンゴダンサーがそろい、さらに、会場はあえてクラシック音楽の殿堂たる東京文化会館の小ホール。毎年人気のシリーズとなっている「昼下がりのアルゼンチン・タンゴ」である。
今年は、ラテン語で「男らしさ」を意味するVirtus(ヴィルトゥス)が演奏を担当する。スタンダードなタンゴ曲からピアソラ、オリジナル作品まで独自のアレンジとスタイルで演奏するという彼ら、バンドネオンからクラシック団体の奏者までがタンゴのためにあつまり、昨年のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン出演など、日本全国で活動を繰り広げるボーダーレスなバンドだ。その名の通り全員男性奏者で熱気が魅力の団体に、アルゼンチンで第一線の活動を続けるダンサーも加わり、熱いタンゴの世界が繰り広げられる。東京文化会館がタンゴハウスと化す。
■昼下がりのアルゼンチン・タンゴ
〜タンゴ史に輝く古今の名曲を集めて
2017.4.11[火] 15:00 東京文化会館 小ホール
■出演
ヴィルトゥス
バンドネオン:仁詩
ヴァイオリン:水村浩司
ピアノ:須藤信一郎
コントラバス:高杉健人
ギター:田中庸介
ダンス:セバスチャン・アコスタ & ラウラ・ダナ*
■曲目
ガルデル:首の差で
N.クカロ & J.クカロ:ブエノスアイレスの影法師
フィリベルト:バンドネオンの嘆き*
トロイロ:下町のロマンス
プラサ:
踊り子
吟遊詩人
ロビーラ:エバリスト・カリエゴ に捧ぐ*
ピアソラ:
忘却
ブエノスアイレスの冬
マトス・ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
メロ:心の底から*
サルガン:ドン・アグスティン・バルディに捧ぐ
スカルピーノ:パリのカナロ
ブリゲンティ:夢の中で
ピアソラ:コントラバヒシモ
コビアン:酔いどれたち*
ピアソラ:ブエノスアイレスの夏
■料金
¥4,100(全席指定)