ショパン ピアノ協奏曲 第1番&第2番(室内楽版)

 ショパンが作りあげた2つのすばらしい協奏曲。オーケストラ公演でも定番の作品だが、室内楽編成でもときおり演奏される。華麗ながら繊細な美しさが際立つショパンの音楽だけに、少人数での演奏にも相性が良く、むしろ親密な室内楽としての妙味も捨てがたいほど。それを2曲まとめて体験できるのが本公演だ。
 中心になるのは世界的な名手、海老彰子。パリと日本を拠点に活躍し、主要国際コンクールの審査員も歴任してきた海老は、日本ショパン協会理事も務め、ショパン弾きとして名高い。彼女のピアノで少人数の第1番に浸れるのは贅沢な機会となろう。
 第2番を弾くのは阿見真依子。国内外のコンクールで優勝や入賞を重ね、リサイタルや室内楽公演を続ける気鋭の阿見の演奏で、ショパンの青春の調べを味わいたい。
 弦楽五重奏は東京都交響楽団のメンバーで、第2ヴァイオリン首席奏者を務める名手・双紙正哉、やはり都響の顔のひとりであるチェロ首席の古川展生にコントラバス首席の山本修ほか、都響の中心でアンサンブルを知り尽くす奏者たちが、協奏曲と室内楽の醍醐味を同時に味わわせてくれる。海老のソロでのノクターン第4番や、ソリスト2人による4手のための変奏曲が聴けるのもうれしい選曲だ。

ショパン ピアノ協奏曲 第1番&第2番(室内楽版)
〜海老彰子&阿見真依子 都響のメンバーを迎えて

2017.4.8[土]14:00 東京藝術大学 奏楽堂(大学構内)

■出演
ピアノ:海老彰子、阿見真依子
ヴァイオリン:双紙正哉、横山和加子
ヴィオラ:小島綾子
チェロ:古川展生
コントラバス:山本 修

■曲目
ショパン:
 夜想曲 第4番 ヘ長調 op.15-1
 4手のための変奏曲 ニ長調
 ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 op.21 (室内楽版)
 ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11 (室内楽版)

■料金
S席 ¥5,700 A席 ¥4,100 U-25※ ¥1,500
※ U-25チケットは公式サイトのみでの取扱い