東京春祭 歌曲シリーズ vol.20マルクス・アイヒェ(バリトン)

 2016年秋のウィーン国立歌劇場日本公演《ナクソス島のアリアドネ》で音楽教師を演じた名バリトン、マルクス・アイヒェが早くも再来日し、《神々の黄昏》および東京春祭歌曲シリーズに登場する。
 11年よりウィーン国立歌劇場およびバイエルン国立歌劇場と専属契約を結び、世界中のオペラハウスや音楽祭で名だたるバリトン役を演じてきたアイヒェ。一方、リート歌手としても知的な解釈とあたたかい歌唱で評価が高く、この歌曲の夕べでは得意のドイツ・リートでその真価を聴かせてくれる。
 「歌曲リサイタルは、それ自体で完結した小さなオペラのようなもの。個々の曲にちりばめられた様々な感情がかけ合わされ、一体となって大きな弧を描く」(ぶらあぼ1月号掲載のインタビュー内容より)と語るアイヒェ。今回もシューベルト、ベートーヴェン、シューマンの名歌曲が並ぶプログラムからは、さすらい、憧れ、郷愁といったキーワードが浮かんでくる。知的な発見が心の深奥に響いていくのがリートの大きな魅力であり、その体験が約束されるのがこの演奏会だ。

東京春祭 歌曲シリーズ vol.20
マルクス・アイヒェ(バリトン)

2017.4.2[日]15:00開演 東京文化会館 小ホール

■出演
バリトン:マルクス・アイヒェ
ピアノ:クリストフ・ベルナー

■曲目
シューベルト:
 さすらい人 D.489
 月に寄す D.193
 宝掘りの願い D.761
 さすらい人 D.649
 さすらい人の月に寄せる歌 D.870
 ドナウ川の上で D.553
 船乗り D.536
ベートーヴェン:《はるかな恋人に》 op.98
シューマン:《リーダークライス》 op.39

■料金
S席 ¥6,200 A席 ¥4,600 U-25※ ¥1,500
※U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始
(公式サイトのみでの取扱い)