ヨーロッパの大財閥にして貴族であるロスチャイルド家(ドイツ語ではロートシルト家)。18世紀ドイツで事業に成功してからヨーロッパ各国に勢力を拡大、その当時から各国で芸術家のパトロンとしても名を残し、その伝統は現代でも続いている。
この演奏会では、その直系のバロネス(女性の男爵の称号)にしてソプラノ歌手、世界中を股にかけて活動するシャーロット・ド・ロスチャイルドが、現代イギリスを代表するクラリネット奏者マイケル・コリンズ、アイルランドの代表的なピアニストの一人マイケル・マクヘイルと共に、一家にゆかりのある作曲家たちの作品を届ける。
ロスチャイルド家の家族に献呈されたショパンやロッシーニ作品や、「黄金の本(著名な作曲家直筆による曲集の編纂された本)」よりメンデルスゾーンやプーランク作品など、時代と国を超えた佳品たちを、敬意と愛情を込めてシャーロットが歌声で届ける。名手コリンズによるプーランクのクラリネット・ソナタも大いに注目だ。
■ロスチャイルド家と作曲家たち
〜シャーロット・ド・ロスチャイルドからの贈りもの
2017.3.23[木]19:00 東京文化会館 小ホール
■出演
ソプラノ:シャーロット・ド・ロスチャイルド
クラリネット:マイケル・コリンズ
ピアノ:マイケル・マクヘイル
■曲目
メンデルスゾーン:
歌の翼に op.34-2
スケルツォ ロ短調
(アンゼルム・ド・ロスチャイルド男爵夫人シャーロットのLivre d’Or(黄金の本)より)
シュポア:《6つのドイツ歌曲》 op.103 より
第1曲 静かに、わが心よ
第4曲 子守歌
第6曲 目覚めよ
ショパン:
マズルカ 第45番 イ短調 op.67-4
(アンゼルム・ド・ロスチャイルド男爵夫人シャーロットのLivre d’Or(黄金の本)より)
ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2
(ナタニエル・ド・ロスチャイルド男爵夫人シャーロットに献呈された曲)
マチルド・ド・ロスチャイルド:
《アルバムの綴り》 op.2 より 第6番 マズルカ
私に何も言うことがないのなら
ショパン:バラード 第4番 へ短調 op.52
(ナタニエル・ド・ロスチャイルド男爵夫人シャーロットに献呈された曲)
ロッシーニ:
アルプスの羊飼いの娘(ルイーザ・ド・ロスチャイルドに献呈された曲)
黙って嘆こう(Livre d’Or(黄金の本)より)
ファンタジー
シューベルト(リスト編):魔王
アーン:クロリスに
プーランク:
ギターに寄せる(Livre d’Or(黄金の本)より)
クラリネット・ソナタ
※ Livre d’Or(黄金の本)・・・著名な作曲家直筆による曲集の編纂された本
■料金
S席 ¥6,200 A席 ¥4,600 U-25* ¥1,500
*U-25チケットは、2017年2月10日(金)12:00発売開始(公式サイトのみでの取扱い)