横浜音祭り2013 公式プログラム
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12横浜音祭りファンファーレの作曲者ヤン・ヴァン=デル=ローストが語る横浜のこと、ファンファーレのこと 「横浜音祭りというイベントに深い感銘を受けています。どんな人でも楽しめるような、さまざまな形態、ジャンルのコンサートが、会期中にこれほどたくさん行われるのは、あまり例を見ない注目すべき音楽祭だと思います。アンサンブルにしてもオーケストラにしても優れた方々が多く出演されていて、素晴らしい催しになるのは約束されたようなものですね。スバラシイデス!」 先だって来日した際にこう答えてくれたヤン・ヴァン=デル=ローストは、吹奏楽愛好者にひときわ人気の高いベルギーの作曲家だ。今回の横浜音祭り2013のために吹奏楽曲「横浜音祭り序曲」(オープニングコンサートで世界初演される)を書き下ろした。実はこの曲の冒頭90秒の部分は、それだけで独立したファンファーレとして、音祭りのテーマ曲的な役割を担う。会期中は、彼が客員教授を務める洗足学園音楽大学の卒業生、在校生を中心に結成された「ヨコオト・ファンファーレ隊」によって、このメロディが市内各所で鳴り響く。 楽曲の原題には「Yokohama Festival Overture - the City of Rose」と横浜市の花であるバラが、曲中には「YOKOHAMA」のアルファベットを音階に当てはめたメロディが使われている。これは彼の「誉ある横浜の名前がさらに世界中に広まりますように」という想いが込められたもの。 「横浜は吹奏楽発祥の地と聞きましたが、これは寛大な街だからこそではないでしょうか。この音楽祭の開催自体が証明しているように、今も横浜には寛大さや懐の深さというものが息づいています。会期中、この曲も含めいろいろな吹奏楽曲が演奏されると知り、とても喜ばしい気持ちでいっぱいです。現在、世界的に吹奏楽の地位は(ゆるやかにではありますが)向上しています。吹奏楽を好きな人もあまり知らない人も、この盛り上がりをぜひ体感してください!」 彼ならではの胸躍る輝かしいサウンドを聴けるのも、もうすぐ!Profile1956年ベルギー・デュッフェル生まれ。トロンボーン、音楽史、音楽教育を学んだ後、指揮と作曲の学位を得る。作品は吹奏楽を始め交響曲、室内楽、オラトリオ、合唱曲など多彩。その作品は世界各地で演奏、録音されている。現在、レメンス音楽院教授、洗足学園音楽大学および名古屋芸術大学の客員教授。ヤン・ヴァン=デル=ロースト「横浜音祭りファンファーレ」をイベント会場や市内のさまざまな場所で演奏する公式PR部隊。公式ユニフォームである、港町・海をイメージした青色ポロシャツに黄色のスカーフ、黄色のベレー帽を着用し、演奏する。【 ヨコオト・ファンファーレ隊 】横浜市長に「横浜音祭り序曲」の楽譜を手渡すために来日したヤン・ヴァン=デル=ロースト ©横浜アーツフェスティバル実行委員会ヨコオトCheck取材・文:編集部

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