横浜音祭り2013 公式プログラム
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10「横浜音祭り」を象徴する公演 「横浜音祭り2013」のオープニングを飾るのは、指揮・サクソフォンの須川展也&横浜音祭り吹奏楽団にデーモン閣下がコラボする、興味津々のコンサートだ。 実は横浜こそ吹奏楽発祥の地。1854年ペリー提督一行が横浜村に上陸した際、日本人は初めて見る軍楽隊に驚愕した。そして薩摩藩が30人ほどの軍楽隊を結成し、現在の横浜市中区にある妙香寺で練習に励んだ。これが日本の吹奏楽の発祥とされている。加えて同市では現在もその活動が盛ん。それゆえ初めて開催される「横浜音祭り」の栄えあるオープニングに吹奏楽が選ばれたのだ。 須川は「全人口に対して吹奏楽をやっている人の割合は日本が世界一で、レベルも高い。これは日本人の隠れた財産。この機会にそれを一般の音楽ファンにも知ってほしい」と意気込みを語る。 また「横浜音祭り」は、さまざまな国やスタイルの音楽を含む総合芸術の発信イベントであり、その象徴がオープニング・コンサート。「だからこそ吹奏楽が大事。クラシックの名曲もソロ演奏も日本の曲もマーチもある融合型の本公演を聴けば、『音祭り』の全体像が見えてくる」(須川)のも重要なコンセプトだ。多彩なキャリアでファンを繋ぐ 須川は、日本を代表するサクソフォン奏者として、ソロやトルヴェール・クヮルテットをはじめとする室内楽、オーケストラとの共演を長年行うだけでなく、2010年までの22年間東京佼成ウインドオーケストラのコンサートマスターを務めた吹奏楽界の牽引者の一人。さらには、ヤマハ吹奏楽団の指揮者としてコンクールで審査される立場にも、東京藝大の招聘教授としてプロ奏者を育てる側にもなるなど、多様な局面を知り尽くす音楽家だ。「私は、吹奏楽ファンと一般の音楽ファンなどいろいろな人を繋ぐのが使命。ソロを吹き指揮をする新しい形で、その橋渡し役になりたい」と自身が語る通り、今吹奏楽発祥の地、横浜らしい幕開け!横浜音祭りオープニング・コンサート文:柴田克彦[写真左より]プロムナード・コンサート会場となる日本丸メモリアルパーク、グランモール公園。他に桜木町駅前、クイーンズサークルなどさまざまな場所で演奏が行われ、オープニングを盛り上げる。横浜港の船舶の汽笛に合わせて、各会場から同時に「横浜音祭りファンファーレ」が鳴り響く。Performance guidance

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