eぶらあぼ 2025.11月号
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©Marie Rolland三ツ橋敬子角野未来2026.2/1(日)15:00 千葉市民会館 10/21(火)発売問 東京フィルチケットサービス03-5353-9522 https://www.tpo.or.jp11/15(土)16:00 大阪/住友生命いずみホール問 住友生命いずみホールチケットセンター06-6944-1188 https://www.izumihall.jp79パリを代表する大教会の歴史をいずみホールで体感東京フィルハーモニー交響楽団 第58回 千葉市定期演奏会千葉に集う才能と名曲たち文:飯尾洋一文:相場ひろ 東京フィルハーモニー交響楽団は1997年より千葉市と事業提携を結び、千葉市民会館で定期演奏会を開催している。26年2月1日の第58回千葉市定期演奏会では、三ツ橋敬子の指揮、角野未来のピアノによりウィーン古典派の名曲をとりあげる。 指揮の三ツ橋敬子は第10回アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで優勝して以来、着実に活躍の場を広げてきた実力者。 国内主要オーケストラと共演を重ねながら、スロヴァキア・フィルなどヨーロッパの楽団にも客演し、国際的な活動を続けている。東京フィルの指揮台には早くから招かれており、オーケストラとの厚い信頼関係で結ばれている。  一 方、角 野 未 来は注目の 若 手だ。25年のアンリ・コワルスキ国際ピアノコンクール優勝、23年の第21回東京音楽コンクールピアノ部門第3位の入賞歴を誇る。 兄の隼斗は東京大学大 住友生命いずみホールに設置されたケーニヒ社製のオルガンをフィーチャーする名物企画「フランス・オルガン音楽の魅惑」、最新回はサン・シュルピス教会の正オルガニスト、カロル・モサコフスキを迎えて開催される。 サン・シュルピス教会は中世より続く由緒正しい教会であると同時に、パリ市内ではノートル・ダム大聖堂に次ぐ大きさを誇り、パリを代表する教会のひとつと言っていい。加えてここには華麗な音響を生み出す優れたオルガンが代々設置されてきた。 現在の楽器は19世紀の高名なオルガン製作者アリスティド・カヴァイエ=コルが据えたもので、彼の作品中でもベストを争う名器として名高い。 歴代の楽器の可能性を十全に引き出すべく、サン・シュルピス教会では常に時代を代表するオルガン奏者が奉職してきた。 2023年2月に前任者ダニエル・ロートの跡を継いだモサコフスキは、教会学院情報理工学系研究科で学んだ異色の経歴で知られるが、角野未来は東京藝術大学を経て同大学院音楽研究科で学び、現在はリヨン国立音楽院マスター課程に在学中。 着実に研鑽を積みながら音楽家として大きく羽ばたきつつある。 プログラムは、モーツァルトの歌劇付きオルガニストを務めるかたわら、演奏家としても八面六臂の活躍を繰り広げる当代の名手である。 今回のリサイタルにあたって、彼はヴィドールのオルガン交響曲第5番やフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲をはじめ、デュプレやクレランボーといった前任者たち、つまり歴代のサン・シュルピス教会のオルガニストたちによる作品を集めたプログラムを用意した。 さらにリサイタル後半には、オルガン奏者の腕の見せ所である即興演奏が置かれる。サン・シュルピス教会の空気を現代日本に再現する試みと言ってもいいかもしれない。《劇場支配人》序曲とピアノ協奏曲第21番、ベートーヴェンの交響曲第7番。すべてが名曲中の名曲だ。清澄で透明感あふれるピアノ協奏曲第21番で、角野がどのようなピアノを聴かせてくれるのか、注目が集まる。ベートーヴェンの交響曲第7番では三ツ橋と東京フィルが会場を熱狂へと誘うことだろう。ミシェル・ブヴァール プロデュース フランス・オルガン音楽の魅惑 Vol.4カロル・モサコフスキ(パイプオルガン)

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