eぶらあぼ 2025.11月号
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左より:大井剛史 ©Ayane Shindo/相樂和子/城守 香/海道弘昭/森口賢二/森下洋子 ©Jun Takagi/大谷真郷 ©(有)テス大阪/塩沢美香 ©エー・アイ 撮影:Shinnosuke Hirai鈴木秀美 ©K.Miura中江早希 ©Ayane Shindo櫻田 亮 ©Ribaltaluce氷見健一郎 ©井村重人布施奈緒子 ©平舘 平神戸市室内管弦楽団&神戸市混声合唱団 合同定期演奏会「ミサ・ソレムニス」11/15(土)15:00神戸市室内管弦楽団 第170回 定期演奏会「第九」 11/16(日)15:00神戸文化ホール問 神戸文化ホールプレイガイド078-351-3349 https://www.kobe-bunka.jp/hall/12/6(土)16:00 新宿文化センター問 新宿文化センター03-3350-1141 https://www.regasu-shinjuku.or.jp/bunka-center/73神戸文化ホール開館50周年記念事業 ベートーヴェン・ダブルビル連続して聴くことで理解が深まる「ミサ・ソレムニス」と「第九」新宿文化センター リニューアル・オープニングコンサートオペラ・バレエ・オーケストラを一度に!文:逢坂聖也文:山崎浩太郎 ベートーヴェンの代表的な大規模な合唱曲「ミサ・ソレムニス」と「第九」。この2曲を2日連続で演奏しようという神戸市室内管弦楽団・神戸市混声合唱団の合同公演「ベートーヴェン・ダブルビル」が、11月に開催される。これは両団体が本拠を置く神戸文化ホールの50周年記念事業として行われるもので、指揮を神戸市室内管の音楽監督、鈴木秀美が務める。 「2つの作品は同時期に作曲されていますが、日本では『ミサ』の方はあまり知られていません。そこで土曜日に『ミサ』を聴いて、それをまだ忘れていない耳で日曜日に『第九』を聴いていただこうという企画です。私自身も経験したことです 長く休館していた新宿文化センターが約2年間の改修工事を終え、10月1日に施設を再開した。 新宿6丁目に建つ新宿区立のこのセンターには、新宿地域では貴重な大ホールがあり、休館前にはクラシックを中心にさまざまな公演で親しまれていた。パイプオルガンをもち、オペラやバレエなどの舞台上演も可能な多目的ホールであるだけに、再開後はいっそうの人気を集めることになるだろう。 再開場を記念して、12月6日にはリニューアル・オープニングコンサートが行われる。が『ミサ』をしっかりと聴くと『第九』はその簡略版ではないか、と思えるくらいに聴こえ方が変わります。この機会に両方を知っていただければと考えています」 今年2月に行われたシーズンプログラムの発表記者会見で、鈴木はそのように語っている。 ソリストには両日とも中江早希(ソプラノ)、布施奈緒子(アルト)、櫻田亮(テノール)、氷見健一郎(バス)といった鈴木の信頼厚い歌手たちが揃う。 大井剛史指揮の東京フィルハーモニー交響楽団によるチャイコフスキーの歌劇《エフゲニー・オネーギン》の「ポロネーズ」で幕をあけると、日本オペラ振興会の4人の歌手、相樂和子(ソプラノ)、城守香(メゾソプラノ)、海道弘昭(テノール)、森口賢二(バリトン)が、ヴェルディの《椿姫》とビゼーの《カルメン》に加えて、渡辺俊幸の《ニングル》、團伊玖磨の《夕鶴》からの名アリアを披露する。ここは日本オペラのメッカでもあるのだ。 「彼らは歌い易いとは言えないベートーヴェンの声楽パートを、その意図まで正しく理解して歌ってくれる人たちです。この2曲を2日で演奏するのはオーケストラにとっても歌手にとっても非常にハードですが、両方のプロが集まっている神戸だからこそできることだと思います」 世界でも珍しいこのダブルビル(2本立て)。「第九」のシーズンを前に新鮮な気づきに溢れた2日間になりそうだ。 続いて、日本オペラ振興会同様にこのホールと縁の深い、松山バレエ団が登場。バレエ界のレジェンド森下洋子とプリンシパルの大谷真郷を中心に、塩沢美香はじめ松山バレエ団一同で、ドリーブの名作『コッペリア』からの舞を華やかに贈る。 さまざまなジャンルの公演で賑わう新宿文化センターにふさわしい、オーケストラ、オペラ、バレエの豪華な盛り合わせに、再開の喜びを堪能しよう。

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