曽 □ □□ □ □ □〔Ⅰ〕オーストリア144ウィーン・フィルウィーン響雌裕一 編【本文中の記号】★ = プレミエ[新演出]公演、◎ = 注目公演(Lass uns die Welt vergessen - Volksoper 1938)(J.ベネシュの「ヴァッハウからの挨拶とキス」(1938年にフォルクスオーパーで上演予定だったオペレッタ。ナチス侵攻により公演中止)の残存資料からK.カガルリツキーがスコアを再構築) 演出/ T.ボアマンス2月7(18:00)、15(18:00)、20(19:00)、28(19:00)日 モーツァルト:魔笛 演出/ L.デ・ベア2月12(19:00)日 J.ケンダー:キャバレー(ミュージカル) 演出/ G.メーメルト◎2月16(20:00)日 Ein bisschen trallalala(F.マサリーとM.パレンベルクへのオマージュ)指/ A.ベンツヴィ、演出/ M.グレートラー2月17(19:00)日 J.シュトラウスII:こうもり演出/ R.ヘルツル★◎2月19(19:00)(フォアプレミエ公演)、21(19:00)、26(19:00)日 D.シーク:春の目覚め(ロック・ミュージカル)[プレミエ] 指/C.フランク、演出/ F.ブール(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)P.ネコラネク、J.ラヴェル、J.フックス、演奏/レ・タラン・リリク[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(FRA)=アルテオーパー(フランクフルト)、(NY)=カーネギー・ホール(ニューヨーク)]◎2月14(15:30)、15(11:00)、28(20:00)(NY)日 A.ネルソンス指揮 クルターグ:厳かな小音楽〜ピエール・ブーレーズの90歳の誕生日に(28日のみ)、モーツァルト:交響曲第36番「リンツ」、ドヴォルザーク:交響曲第6番◎2月19(19:30)(KH)、24(20:00)(FRA)日 A.ネルソンス指揮 クルターグ:厳かな小音楽〜ピエール・ブーレーズの90歳の誕生日に(19日のみ)、R.シュトラウス:ツァラトゥストラはかく語りき、シベリウス:交響曲第2番2月20(19:30)、21(15:30)、22(11:00)、27(20:00)(NY)日 A.ネルソンス指揮 バルトーク:ピアノ協奏曲第3番、マーラー:交響曲第1番「巨人」 独/ラン・ランp[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)]◎2月12(19:30)(KH)、13(19:00)(KH)日J=C.スピノジ(FRIDAYS@7(13日)) F.グルダ:チェロと吹奏楽のための協奏曲、ハイドン:交響曲第82番「熊」(13日は第4楽章のみ)、A.シルヴェストリ:バック・トゥ・ザ・フューチャー〜組曲 独/ A.コベキナvc◎2月20(19:30)(KH)、22(11:00)(KH)日L.ヴィオッティ指揮 バッハ:パルティータ第2番〜シャコンヌ(齋藤秀雄編曲)、ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」 司会/ B.レット(22日のみ)◎2月25(19:30)(MV)、26(19:30)(MV)日P.ポペルカ指揮 バルトーク:2台のピアノ・ウィーン国立歌劇場2月1、3、6日 ヴェルディ:椿姫 指/ G.ビサンティ、演出/ S.ストーン、出/ K.ムヒタリアン、X.アンドゥアーガ、A.ルチンスキ2月2日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/ P.G.モランディ、演出/ O.シェンク、出/ A.ナザロワ、E.ロチャ、S.アスタホフ、N.アライモ★◎2月7、16、20、23、26日 ヴェルディ:ルイザ・ミラー[プレミエ] 指/ M.マリオッティ、演出/ P,グリゴリアン、出/ R.タリアヴィーニ、F.デ・トマーゾ、D.スシュコワ、A.マストローニ、G.ペテアン、N.シエラ2月12日 〔オーパンバル(オペラ舞踏会)〕◎2月18日 A.ネトレプコS 共/ P.ネボルシンp◎2月19、22、25日 R.シュトラウス:ナクソス島のアリアドネ 指/ C.マイスター、演出/S=E.ベヒトルフ、出/ B.シール、J.シュメッケンベッヒャー、S.ハンキー、C.ヒリー、E.モーリー、A.カンペ、S.アスタホフ2月21、24、28日 ビゼー:カルメン 指/ Y.アベル、演出/ C.ビエイト、出/ V.カルカチェワ、P.ベチャワ、A.ボンダレンコ◎2月27日 ヴェルディ:ナブッコ 指/ M.アルミリアート、演出/ G.クレーマー、出/ A.エンフバート、I.マグリ、A.ヴィノグラードフ、A.ネトレプコ、M.ボヒネクウィーン・フォルクスオーパー2月1(17:00)、3(18:00)、10(18:00)、14(18:00)日 R.シュトラウス:ばらの騎士 演出/J.E.ケップリンガー◎2月2(19:00)、8(16:00)日 M.アイゼンライヒ:シンデレラの夢(J.シュトラウスのスケッチによる)[25年11月プレミエ] 演出/ A.ラニシュ◎2月5(19:00)、18(19:00)、24(19:00)日世界を忘れよう-フォルクスオーパー1938年 今年も、毎年恒例の独OPERNWELT誌の年間最優秀賞(2024/25シーズン)が発表になった。主要な受賞は、オペラハウスがチューリヒ歌劇場、最優秀歌手にはエレオノーラ・ブラットとボグダン・ヴォルコフ、最優秀指揮者はキリル・ペトレンコ、最優秀演出家はトビアス・クラッツァー、最優秀オーケストラはバイエルン州立管、フランクフルト・オーパー・ウント・ムゼウム管、マイニンゲン・ホーフカペレといったところだが、同誌のホームページでは全体の一部分しか閲覧できないので、本誌入手後の来月の本欄でさらに補足したい。 なお、昨年同様、今月の本文中に「メトロポリタン歌劇場」の掲載がないのは、もともと2月に公演がないためなので、ご了解のほど。 さて、これも昨年と同じ記述で恐縮だが、例年2月は現代音楽関係のコンサートが目立つ。例えば、フランス国立管やフランス国立放送フィルが参加する「フェスティバル・プレザンス2026」とか、SWR響の参加する「ECLAT現代音楽フェスティバル」などがそれ。現代音楽祭と銘打っていなくとも、バイエルン放送響でラトルが振るヘンツェのオラトリオ「メデューサの筏」とか、ミュンヘン・フィルでラブマンの振るライヒ、ナッセン、ジョン・アダムズの演奏会など、かなり尖った公演もある。 オペラでも、1993年生まれのセバスティアン・シュヴァプによる「気候変動オペラ」2 月の 見も の・聴 きも のと題されたグリム童話に基づくオペラ「ホレ!」(アン・デア・ウィーン劇場)や、ハンブルク州立歌劇場のノイヴィルトの新作「モンスターのパラダイス」、エッセン歌劇場のE.アンドレ「フリズヨフ=サガ」などの世界初演が並ぶ。 その他のオペラでも、ウィーン国立歌劇場のヴェルディ「ルイザ・ミラー」、アン・デア・ウィーン劇場のガスマン「オペラ・セリア」、ベルリン州立歌劇場のヤナーチェク「利口な女狐の物語」(ラトル指揮)、バイエルン州立歌劇場のグノー「ファウスト」、シュトゥットガルト歌劇場のワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」、チューリヒ歌劇場のヒンデミット「カルディヤック」(ルイージ指揮)、ミラノ・スカラ座のワーグナー「神々の黄昏」、ローマ歌劇場のロンケッティ「インフェルノ」、トリノ王立歌劇場のヴェルディ「マクベス」(ムーティ指揮)、リセウ大劇場のポンキエッリ「ラ・ジョコンダ」など多士済々なプレミエ公演が続く。だが、希少オペラに関心のある向きには、1月から続く公演も含め、ベルリン・ドイツ・オペラのコルンゴルト「ヴィオランタ」、シュレーカー「宝を探す男」(「宝捜し」と呼ばれることもあり)、フランクフルト歌劇場のヴァインベルク「パサジェルカ」あたりが2月の最重要演目となるかもしれない。 オーケストラでは、まず、ティーレマンがシュターツカペレ・ベルリンを指揮する「はるかなラジオ時代の音楽」と称する特別アン・デア・ウィーン劇場◎2月1(15:00)、3(19:00)、5(19:00)、7(19:00)日 P.ルナ:ベナモール(オペレッタ)[26年1月プレミエ] 指/ J.M.ペレス=シエッラ、演出/ C.ロイ、出/ M.モンソ、F.フィオリオ、S.エスパルサ、M.マルティン、D.アレグレット、演奏/ウィーン放送響◎2月4(19:00)日 ヘンデル:エジプトのジュリオ・チェーザレ(演奏会形式) 指/ F.コルティ、出/ J.J.オルリンスキ、S.ドゥヴィエル、Y.ミネンコ、B.テイラー、R.レゲット、A.ローゼン、演奏/イル・ポモ・ドーロ★◎21(14:00+16:00)、23(10:30)、24(10:30)、25(10:30)、26(10:30)日 S.シュヴァプ:ホレ!(気候変動オペラ)[プレミエ] 演出/ C.フォン・ビュロー★◎2月28(19:00)日 F.L.ガスマン:オペラ・セリア[プレミエ] 指/ C.ルセ、演出/ L.ペリー、出/ P.スパニョーリ、R.デ・カンディア、演奏会が面白い。同オケのホームページでは「オーケストラとその音楽総監督が、ラジオの前に座ってその音に耳を傾けていた時代、つまり交響曲とジャズが融合し、リズミカルなエネルギーと熱狂的な活気に溢れた、コンサートホールだけでなくサロンやダンスフロアも思い起こさせるような音楽を探求する」と紹介されている。この手の曲はティーレマンの得意なところでもあろう。また、ソヒエフのファンにとっては、2月はベルリン・フィルとバイエルン放送響というドイツのメジャー・オケ2つを立て続けに振ってくれるというのが嬉しいかも。ウェルザー=メストがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管でハイドンの「四季」を、マルヴィッツがベルリン・コンツェルトハウス管で同「天地創造」を振るハイドンの聴き比べも興味深い。ウィーンのムジークフェラインでは、バレンボイムの手兵であるウェスト・イースタン・ディヴァン管を盟友メータが振る公演もある。ロンドン・フィルはヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターをソリストとしたドイツ中心のツアーを行うが、彼女が出演するとチケットはどこでも完売必至。その他、フルシャが故国チェコ・フィルで演奏するヨゼフ・スークの作品群は、地元でなければなかなか聴けない郷土愛に満ちた選曲だ。2026年 2 月 の
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