eぶらあぼ 2024.6月号
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第163回 定期演奏会「果てなき道へ…」 6/15(土)15:00 神戸文化ホール問 神戸文化ホールプレイガイド078-351-3349https://www.kobe-bunka.jp/hall/55作曲された名曲。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中で唯一短調で書かれた第3番は、交響曲の如くスケールの大きな曲。ピアノ独奏は日本を代表する小山実稚恵。意外にも鈴木もKCCOも今回が初共演だとか。そして最後はシューベルトの交響曲第7番「未完成」。2022年から交響曲第1番、第5番と取り上げてきた、鈴木こだわりの作曲家だ。第2楽章までしかないこの曲を完成させるのは、聴衆の想像力だと鈴木は話す。これは聴き逃せない。響も見られる。TOGI+BAOはそういった歴史をもつアジアの音楽文化の交流を目指し、1stアルバム『春色彩華』は高く評価された。 今回は、TOGI+BAOの演奏でもおなじみの「大河悠久」「春色彩華」といった東儀のオリジナルから、「リベルタンゴ」「枯葉」といったスタンダードまで、ジャンルレスなプログラムでアジアの悠久のときを聴かせる。7/13(土)14:00 長崎ブリックホール 国際会議場7/17(水)14:00 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ 7/18(木)14:00 名古屋/電気文化会館 ザ・コンサートホール7/20(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)問 日本楽友協会 ngk@npo-ngk.com https://www.jmassoc.info鈴木秀美 ©K.Miura小山実稚恵 ©Hideki Otsukaツァオ・レイ東儀秀樹タン・シャオフォン文:磯島浩彰文:原 典子鈴木秀美(指揮) 神戸市室内管弦楽団■■■■■■■■■■■■■■■■ 神戸市室内管弦楽団(KCCO)の第163回定期演奏会は、ハイドン(1732~1809)、ベートーヴェン(1770~1827)、シューベルト(1797~1828)の代表曲を音楽監督・鈴木秀美の指揮で届けてくれる。ハイドンの弟子だったベートーヴェン。ベートーヴェンの影響を受けたシューベルト。古典派からロマン派にかけて活動した3人による珠玉のプログラムは、音楽史の系譜を辿りながらも聴衆の想像力を掻き立てるもの。 ハイドンの交響曲第90番は、パリ交響曲(第82番~87番)の成功を受けて無限動2024 ~国境を越え、時を越え~■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 世界的に活躍する二胡奏者、ツァオ・レイ(趙磊)が、さまざまなフィールドのアーティストを迎えて2010年から続けているシリーズ「無限動」。今年は雅楽師の東儀秀樹、琵琶奏者のタン・シャオフォン(湯暁風)、ピアニストの佐藤雄大との共演で、全国4ヵ所で公演を行う。 ツァオとタンは、東儀が上海民族楽団の若手奏者たちと結成したユニット、TOGI+BAOのメンバーとして活動をともにした経験もあり、今回の公演でひさびさの再会を果たす。日本に伝わる雅楽の源流のひとつは中国大陸から伝わった音楽や舞にあると言われ、さらにアジアの広い地域からの影ぶらあぼ公式Facebook■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

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