eぶらあぼ 2024.6月号
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第2回 関西ピアノフェスティバル名曲の玉手箱~青柳晋氏とともに日本フォーレ協会 第35回演奏会 フォーレ没後100年記念 フランス歌曲の歴史II6/5(水)19:00 東京文化会館(小)6/23(日)14:00 東京文化会館(小)125文:近松博郎没後100年となるフォーレ(1845~1924)の研究と普及に30年以上尽力してきた日本フォーレ協会によるコンサート。〈夢の国〉〈月の光〉「ヴェネツィアの5つの歌」等、円左より:神谷明美/佐伯葉子/安冨泰一郎熟期に創作された名作歌曲の数々とピアノ四重奏曲第2番を取り上げる。フォーレが独自の世界観を確立していった過程を、ソプラノの神谷明美、佐伯葉子、テノールの安冨泰一郎ら経験豊かな歌い手と器楽奏者たちの緻密な演奏で辿る。6/15(土)13:00 兵庫/東リいたみホール 多目的ホール6/16(日)14:00 ムラマツ リサイタルホール 新大阪精力的な演奏活動を続けるピアニストであり東京藝術大学教授の青柳晋を迎えて開催される関西ピアノフェスティバルの第2回。ピアノ公開レッスンに加え、青柳自身の演奏でグリーグ「抒情小曲集」、ドビュッシー「喜びの島」等が披露されるほか、山中歩夢、小塩真愛ら関西を中心に活躍するピアニストたちによって名曲の数々が奏でられる。愛好家から専門的に学ぶ学生まで幅広く楽しめる2日間の豪華イベントだ。荘村清志(ギター) & パヴェル・ゴムツィアコフ(チェロ)6/29(土)14:00 かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール日本を代表するクラシック・ギター奏者の荘村清志と、モスクワ音楽院での研鑽を経て世界的な活躍を続けるチェロ奏者パヴェル・ゴムツィアコフによる類まれパヴェル・ゴムツィアコフ な競演だ。シューベ©JB Millotルト「アルペジオーネ・ソナタ」、ファリャ「7つのスペイン民謡」、ピアソラ「リベルタンゴ」といった有名曲が並ぶが、異能の奏者である両名が才気煥発な対話を繰り広げるステージとなるだろう。クラシック好きならずとも聴いていただきたい公演。荘村清志 ©Hiromichi NOZAWA青柳 晋 ©Ayane Shindo異色の経歴とはまさにこのこと。エジプト人の父とフランス人の母のもとに生まれ、パリ国立高等音楽院を卒業してフランス国立管弦楽団に入団。コンサートマスターを務めた後にソロ活動へと転進したアテフ・ハリムである。日本を拠点に移して31年にしてデビュー65周年を迎える今年、ハイフェッツ、メニューイン、シェリングらの薫陶を受けた彼がバッハやパガニーニの名曲をどのように味わわせてくれるか、興味が尽きない。クァルテット・エクセルシオ 定期演奏会2024第17回 札幌定期演奏会/第46回 東京定期演奏会6/6(木)19:00 札幌コンサートホール Kitara(小) 6/13(木)19:00 東京文化会館(小) 今年で結成30年を迎えた、日本を代表する常設の弦楽四重奏団、クァルテット・エクセルシオ。モーツァルトの親しまれた名曲とベートーヴェンの最晩年の難曲に、世界初演となる権代敦彦への委嘱作品「“空(ソラ)のその先”~弦楽四重奏のための~」が組み合わされているのは、現代曲の演奏を活動の柱の一つとしてきた同団らしい。今後さらなる高みを目指すクァルテットの記念公演をぜひ生で聴きとどけたい。アテフ・ハリム(ヴァイオリン)~デビュー65周年~川口成彦 × エラールフルコン ピアノリサイタル6/29(土)16:00 新潟/三条市体育文化会館 マルチホール新潟県立三条東高等学校に眠っていたエラール社のピアノ(1930年製)が地元の人々の尽力により昨年修復を終えた。2018年のショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞で一躍注目を集めた川口成彦がその楽器を奏でる。演奏曲はショパンの名曲から滝廉太郎「荒城の月」、平井康三郎「さくらさくら幻想曲」、そしてスペインの作曲家フェデリコ・モンポウ(1893~1987)の作品まで実に豊か。掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。川口成彦 ©Shin Matsumoto©飯田照明月の6

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