eぶらあぼ 2024.3月号
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5/11(土)15:00 佐賀市文化会館(0952-32-3000)5/12(日)14:00 大阪/フェスティバルホール(ABCチケットインフォメーション06-6453-6000)5/14(火)、5/15(水)各日19:00 サントリーホール(チケットスペース03-3234-9999)5/16(木)14:00 埼玉/ソニックシティ(同上) 2/23(金・祝)発売5/17(金)19:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール(TeNYチケット専用ダイヤル025-281-8000)5/18(土)15:00 ホクト文化ホール(長野県県民文化会館)(テレビ信州チケットセンター026-225-0055) 2/25(日)発売https://avex.jp/classics/rlpo2024/ ※公演によりプログラムは異なります。詳細は左記ウェブサイトでご確認ください。34ドミンゴ・インドヤン ©John Millar辻井伸行 ©Yuji Horiドミンゴ・インドヤン(指揮)ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団期待の新進が振るイギリス最古のオーケストラと辻井伸行の響宴文:片桐卓也 コロナ禍も明けた2023年夏のロンドン。この街の弦楽団(1840年創設)の首席指揮者に就任した。名物音楽祭である「BBCプロムス」にドミンゴ・イ前任者ヴァシリー・ペトレンコが新たな歴史を作っンドヤン指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモたこの名門を、インドヤンはさらに前進させつつあニー管弦楽団が登場した。ソリストは日本が誇る辻り、その成果の一部を今回の日本のツアーで示して井伸行。あの巨大なホールを観客が埋め尽くす風くれるはずだ。ショスタコーヴィチの交響曲第5番、景は映像などでご覧になったことがあるだろうが、チャイコフスキーの交響曲第5番という重量級の傑7,000人もの聴衆をこのコンビは熱狂させた。演奏作を選んだのも、彼らの自信の表れだろう。されたのは2023年が生誕150年であったセルゲイ・ さらに、フランス近代の新古典主義時代を代表すラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を含んだ興味深る作曲家ルーセルの「『バッカスとアリアーヌ』第2いプログラム。その熱狂のコンサートが今年5月に組曲」、イギリス近代のウォルトンの喜劇的序曲「ス日本で再現される。5月11日に佐賀市文化会館でスカピーノ」という選曲も、日本のオーケストラの定期タートする今回のツアーでは、大阪、東京、埼玉(特公演では滅多に並ばないアペリティフとなる。別追加公演)、新潟、長野で公演が予定されてお もちろん辻井がソリストを務めるラフマニノフのり、東京では14、15日の二夜にわたって、ラフマニノピアノ協奏曲第2番&第3番は注目の演奏となる。フの代表的な2曲のピアノ協奏曲を聴くことができ聴くたびに、その音楽の深さを増している辻井の演るのが嬉しい。奏は、インドヤン&ロイヤル・リヴァプール・フィルと ドミンゴ・インドヤンはベネズエラのカラカス生まの信頼に繋がれたコラボレーションでイギリスの聴れ。あのエル・システマで音楽教育を受け、その後衆の心を捉えた。今回は辻井のホームで迎えるコンスイスのジュネーヴ高等音楽院で指揮を学んだ。サート・ツアーなので、より一層、指揮者とオーケス2013〜16年にはベルリン国立歌劇場でバレンボイムトラとの対話が親密なものになり、ラフマニノフが作のアシスタントを務め、21年にイギリス最古のオケの品のなかに潜ませた様々な味わいを汲み尽くしてくひとつ、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管れるだろう。いまこそ、その醍醐味をあじわうべし。

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