■■■■■■10月4(19:00)、9(19:00)日 ロッシーニ:チェネレントラ 演出/A.フライヤー10月6(19:00)、12(19:30)、15(16:30)、19(19:00)、24(19:00)日 J.ボック:アナテフカ演出/M.ダヴィッズ10月10(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり演出/R.ヘルツル★10月14(18:00)、20(19:00)日 オッフェンバック:月世界旅行[プレミエ] 指/A.エシュヴェ、演出/L.ペリー10月18(19:00)、21(19:00)、25(19:00)日モーツァルト:魔笛 演出/H.メイソン10月22(16:30)、27(19:00)、31(19:00)日J.ハーマン:ラ・カージュ・オ・フォール 演出/M.キング◎10月23(19:00)、26(18:00)、29(18:00)日 R.シュトラウス:サロメ[23年9月プレミエ] 演出/L.ボンディ★10月28(19:30)日 J.ラーソン:チック、チック...ブーン![プレミエ] 指/C.フランク、演出/F.ブールウィーン・フォルクスオーパー管[会場:コンツェルトハウス(ウィーン)]10月28(19:30)日 O.M.ヴェルバー指揮 ヴェルディ:レクイエム 独/E.ブラットS、E.セメンチュクMs、M.スパイアースT 合唱/ウィーン・ジングアカデミーアン・デア・ウィーン劇場[会場:ミュージアム・クォーター・ホールE(ウィーン)]〔注〕アン・デア・ウィーン劇場は改修工事中です(2024/25シーズンに再開場予定)。それまで MuseumsQuartier・Halle E(Museumsplatz 1,1070 Wien)を代替会場として公演が行われます。〔注〕2023/24シーズンの公演予定が発表されましたので、9月に遡って掲載します。◎9月18(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎10月1(19:00)、3(19:00)、6(19:00)、10(19:00)、12(19:00)日 ヴェルディ:椿姫指/A.マナコルダ、演出/S.ストーン、出/L.オロペサ、J.D.フローレス、L.テジエ★◎10月4(19:00)、7(19:00)、13(19:00)、16(19:00)、20(19:00)、23(19:00)日 プッチーニ:三部作[外套/修道女アンジェリカ/ジャンニ・スキッキ][プレミエ] 指/P.ジョルダン、演出/T.ギュルバカ、出/〔外套〕C.アルヴァレス、A.カンペ/〔修道女アンジェリカ〕E.ブラット、M.シュスター/〔ジャンニ・スキッキ〕C.アルヴァレス、M.シュスター10月5(19:00)、8(19:00)、11(19:00)、15(19:00)日 プッチーニ:トスカ 指/Y.ガムゾウ、演出/M.ヴァルマン、出/A.ブルー、V.グリゴーロ、L.テジエ10月14(18:00)、17(18:00)、21(18:00)、◎24(18:00)日 R.シュトラウス:影のない女指/C.ティーレマン、演出/V.ユゲ、出/A.シャーガー、E.ファン・デン・ヒーヴァー、M.フォッレ、E.パンクラトヴァ◎10月19(20:00)日 A.ネトレプコS 共/P.ネボルシンp◎10月25(19:00)、28(19:00)、31(19:00)日 ヴェルディ:オテロ 指/A.ソディ、演出/A.ノーブル、出/J.カウフマン、L.テジエ、I.A.リヴァス、R.ウィリス=ソレンセン10月26(19:00)、30(19:00)日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/E.ピド、演出/O.シェンク◎10月29(19:00)日 プッチーニ:マノン・レスコー 指/J.ビニャミーニ、演出/R.カーセン、出/A.ネトレプコ、Y.エイヴァゾフウィーン・フォルクスオーパー10月1(17:00)、3(19:00)、8(18:00)、13(19:00)日 オッフェンバック:地獄のオルフェ 演出/スパイモンキー まずはオーケストラの注目公演から。指揮者キリル・ペトレンコのファンにとっては待望久しいマーラー交響曲第8番「千人の交響曲」の演奏会がある。とは言っても手兵のベルリン・フィルのコンサートではなく、長らくシェフを務めたバイエルン州立歌劇場のオーケストラ「バイエルン州立管」に堂々帰還しての演奏会。このオーケストラの創立500周年(!)を記念する演奏会でもあり、ペトレンコの再登場、しかもマーラーの「千人」という祝祭的な公演となっている。日本ではちょうど「スポーツの日」の祝日に絡んだ公演日程なので、海外には出やすいタイミングかもしれない。 もう一つのミュンヘンの話題は、バイエルン放送響の新音楽監督となったサイモン・ラトルがいよいよ本格始動するということ。9月下旬のハイドン「天地創造」を皮切りに、10月にかけては、こちらは同じマーラーの交響曲第6番で勝負に出る。いやミュンヘンは面白い。 さらには、11月に来日するオーケストラの現地での10月の公演予定を見るといろいろ興味深いことが分かってくる。まずはウィーン・フィル。来日公演の曲目に、ラン・ランがサン=サーンスのピアノ協奏曲第2番を弾き、メインにプロコフィエフの交響曲第5番が演奏される日があるのはご承知の通り。ただ、ウェルザー=134メストがウィーン・フィルでなぜこうした異色曲を選曲したのか違和感を感じられた方も少なくないのではないだろうか。実は、ウィーンでは10月にこれと全く同じ曲目をトゥガン・ソヒエフが振っているのだ!!そう、本来はこの曲目のコンセプトはソヒエフの指揮が前提にあったものと思われる。それを来日公演の責任指揮者としてメストが引き受け、そのまま日本で演奏する、という流れになっていることが分かる。ベートーヴェンの交響曲第4番とブラームスの交響曲第1番のプログラムも同様。実は、ウィーン・フィルが同じ曲を短期間のうちに違う指揮者で演奏することは珍しいことではない。ソヒエフとメストでこれらのプロを聴き比べられれば本当はもっと面白いのかもしれないが…。 ところで、今や世界中のメジャー・オケで引っ張りだこのソヒエフは、10月だけでも、ウィーン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ミュンヘン・フィルに登場する。中でも、ゲヴァントハウス管で振るショーソンの交響曲はこれは聴きものだ。来日公演などでは“絶対”聴くことのできない興味津々のユニークな選曲。もう一つ、来日直前のチェコ・フィルの公演にも注目。日本公演と同じオール・ドヴォルザーク・プロがビシュコフの指揮で繰り広げられるが、日本公演と違うのは、各プロの1曲目にドヴォルザークの序曲【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演25(19:00)、28(19:00)日 ドニゼッティ:殉教者 指/J.ローレル、演出/C.トマシェフスキ、演奏/ウィーン放送響◎10月19(19:00)、21(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、27(19:00)、29(19:00)日ヘンデル:テオドラ 指/B.メータ、演出/S.ヘアハイム、出/J.ワグナー、C.ロウリー、演奏/ラ・フォリア・バロック管 合唱/アーノルド・シェーンベルク合唱団ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(BRU)=パレ・デ・ボザール(ブリュッセル)、(LUX)=フィルハーモニー(ルクセンブルク)、(KOL)=フィルハーモニー(ケルン)、(FRA)=アルテオーパー(フランクフルト)、(MUC)=ヘルクレスザール(ミュンヘン)]◎10月1(11:00)、3(20:00)(BRU)、4(19:30)(LUX)、6(20:00)(KOL)、7(20:00)(FRA)、8(15:00)(MUC)日 D.ハーディング指揮 エルガー:ヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 独/F.P.ツィンマーマンvn◎10月19(19:30)日 T.ソヒエフ指揮 ベートーヴェン:交響曲第4番、ブラームス:交響曲第1番◎10月20(19:30)、21(15:00)、22(11:00)日 T.ソヒエフ指揮 サン=サーンス:ピアノ協奏曲第2番、プロコフィエフ:交響曲第5番 独/ラン・ランpウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(LJU)=ツァンカル・ホール(リュブリャナ)、(ZAG)=リシンスキ・コンサートホール(ザグレブ)、(AMS)=コンセルトヘボウ(アムステルダム)](主要公演のみ)◎10月1(19:30)(MV)日 M.ジャコー指揮メシアン:ほほえみ、L.ブーランジェ:哀しみのが加えられていること。これ、日本でも聴きたかったなあ…と思われるファンの方は多いはず。アンコールでやってくれないだろうか。 さてオペラの話題が後になってしまったが、2023/24シーズンは、コロナが落ち着きつつある影響か、ワーグナー「ニーベルンクの指環」の注目新演出が続々登場する。10月も、バーゼル歌劇場でノット指揮、ベネディクト・フォン・ペーター演出の「リング」、モネ劇場でアルティノグリュ指揮、ロメオ・カステルッチ演出の「リング」がスタートする。これはどちらも大注目のプロダクション。その他、ウィーン国立歌劇場のR.シュトラウス「影のない女」(ティーレマン指揮)、カウンターテナーとして有名なベジュン・メータが指揮をするヘンデル「テオドーラ」(アン・デア・ウィーン劇場)、ワルトラウト・マイヤー最後の出演かもしれないR.シュトラウス「エレクトラ」(ベルリン州立歌劇場)、定番グリゴリアンの歌う「サロメ」(ハンブルク州立歌劇場)、ミンコフスキ指揮のヴェルディ「ドン・カルロ」(ジュネーヴ大劇場)等々、注目公演目白押し。なお、モーツァルト「フィガロの結婚」とブリテン「ピーター・グライムズ」の公演がなぜかやたらと目に付くのが10月のもう一つの特徴でもある。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)10月の見もの・聴きもの曽雌裕一 編2023年10月の
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