eぶらあぼ 2023.5月号
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69や、最先端の現場で活躍する弦楽器奏者10人が集う合奏団。ヴィヴァルディやボッテジーニの協奏曲(2台コントラバス版)などで彼らの名技を楽しみ、スーク「弦楽セレナーデ」で味わい深い旋律に浸る。 5月4日は、世界的巨匠ピンカス・ズーカーマンが指揮・ヴィオラで登壇。充実の俊英ヴァイオリニスト三浦文彰4/29(土・祝)~5/6(土) 軽井沢大賀ホール問 軽井沢大賀ホールチケットサービス0267-31-5555  https://www.ohgahall.or.jp※各公演の詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。の重さを感じています。予備審査は非常にレベルの高いジャッジとなりました。演奏家、教育者、そして人間としても素晴らしい審査員の先生方をお迎えすることができ、水準の高い演奏を期待していただければ」と述べた。 フェスタ審査員長の呉信一は「予備審査では、聴いたこともないような民族楽器も含めて審査を行わないといけません。とにかく大変でした。本選の1次ラ大阪国際室内楽コンクール&フェスタ20235/12(金)~5/18(木) 大阪/住友生命いずみホール 他入賞団体披露演奏会5/19(金)14:00 19:00 大阪/住友生命いずみホール5/21(日)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)問 日本室内楽振興財団06‐6947‐2184 https://jcmf.or.jp/compefesta2023※コンクール&フェスタの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。角田鋼亮 ©Hikaru Hoshi堤 剛(コンクール審査委員長) ©日本室内楽振興財団ウンドは富山と三重で、セミファイナルとファイナルは大阪で、お客様にも参加しながら楽しんでいただけるフェスタにしたいと思います」と抱負を語った。ピンカス・ズーカーマン井上道義 ©Yuriko Takagi© Cheryl Mazakとのモーツァルト「協奏交響曲」は注目だし、東京フィルを振ってのベートーヴェンの交響曲第7番も興奮の体験になりそう。 その他、子どもにおすすめの「『音楽の絵本』~ロマネスク~」(5/5)、「さだまさし 軽井沢特別公演」(5/6、完売)も。幅広く音楽の喜びを味わう、軽井沢の一週間。呉 信一(フェスタ審査員長) ©日本室内楽振興財団文:林 昌英軽井沢大賀ホール2023 春の音楽祭気鋭のアーティストが集う至福の一週間 ゴールデンウィークの軽井沢に彩りを添える、軽井沢大賀ホールの「春の音楽祭」。今年は「軽井沢町町制施行100周年」の記念年で、音楽祭にもひときわ豪華な出演者が並ぶ。 4月29日は、セントラル愛知響常任指揮者の角田鋼亮が、東京フィルハーモニー交響楽団とともに、シューマンの交響曲第1番「春」などを聴かせる。若き名チェリスト上野通明の共演によるチャイコフスキー「ロココ変奏曲」、ドヴォルザーク「森の静けさ」も嬉しい。 4月30日は、来年いっぱいでの引退を発表した井上道義と、桂冠指揮者を務めるオーケストラ・アンサンブル金沢が登場。仲道郁代とのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番、キラール「オラヴァ」、ハイドンの交響曲第45番「休暇希望」(「告別」のこと。井上による命名)というユニークな演目は、井上の本領発揮となろう。 5月3日の「軽井沢チェンバーオーケストラ」は、東京音楽コンクールの覇者大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023伝統ある「コンクール」&聴衆も一体の「フェスタ」が6年ぶりに帰ってくる!文:小味渕彦之 「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」が5月に住友生命いずみホールを主会場として開かれる。本来は3年ごとの開催だがコロナ禍で延期と中止が続き、2017年の「第9回」以来6年ぶり。第1回を開いた1993年以来30余年、コンクール部門は今や世界でも有数のコンクールに成長した。第1部門は弦楽四重奏、今回の第2部門はピアノ三重奏とピアノ四重奏が対象だ。「フェスタ」は年齢制限や課題曲がないユニークな音楽祭だ。6人までの編成で、楽器の種類や組み合わせも自由。審査員も応募制の一般審査員が中心になる。モンゴルやロシアの民族楽器のアンサンブル、マリンバやピアノのデュオもあれば、バヤンとダルシマーなど珍しい楽器も登場する。 開催に先立ち、3月22日に記者会見が行われた。コンクール審査委員長の堤剛は「世界7大室内楽コンクールとも評されるようになった本大会の果たす責任

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