アンサンブル。だれもがリラックスして楽しめるプログラムを用意してくれた[H34、K14、AK7]。 ハンガリーからはハンガリー・ジプシー・バンドが登場。ツィンバロム、ヴァイオリン、チェロという民族色豊かなトリオで、邦楽ホールに東欧からの熱い風を吹き込む[H32]。また、同じくハンガリーよりMusiColore(ムジコローレ)ハンガリー声楽アンサンブルも参加。コダーイらの作品で清澄なハーモニーを聴かせる[AK3、AK6]。 ピアニストのマルティン・シュタットフェルトは、渡邊荀之助らの能舞と中村香耶のモダンバレエと共演して、ムソルグスキーの「展覧会の絵」全曲に挑む[H33]。この音楽祭ならではの異色のコラボレーションだ。 国内勢も実力者がそろう。国際舞台で活躍する沖澤のどかはオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)とともにモーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》ハイライトを指揮する[C33]。プラハで初演されたモーツァルト屈指の人気作だ。沖澤は昨年、セイジ・オザワ松本フェスティバルで《フィヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団広上淳一沖澤のどかレオシュ・スワロフスキールーカス・ヴォンドラチェックMusiColore(ムジコローレ)ガロの結婚》を指揮して大成功を収めたが、《ドン・ジョヴァンニ》はいかに。三戸大久が題名役を務める。 OEKのアーティスティック・リーダーの広上淳一は、太鼓の林英哲、英哲風雲の会らとの共演で石井眞木「モノプリズム」を指揮[C15]。日本の太鼓と西洋楽器の融合から独自の音響が生み出される。 「炎のマエストロ」こと小林研一郎は、群馬交響楽団とともにスメタナの連作交響詩「わが祖国」全曲を振る[C21、C22]。チェコの歴史と自然が描かれたマエストロ得意のレパートリーだ。同じく十八番のチャイコフスキーの交響曲第5番も熱い演奏になりそう[C14]。 室内楽ではOEKの名手たちがさまざまな編成で東欧の名曲に取り組む。コンサートマスターのアビゲイル・ヤングらと竹田理琴乃のピアノによるドヴォルザークのピアノ五重奏曲第2番[A13]他、多彩なプログラムで親密な音の対話をくりひろげる。セバスティアン・ブルーマルティン・シュタットフェルト林 英哲©M.Tominaga小林研一郎©山本倫子音楽祭 詳細33Information いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2023会期:4/28(金)~5/5(金・祝) [本公演]5/3(水・祝)~5/5(金・祝)会場:石川県立音楽堂、金沢市アートホール、北國新聞赤羽ホール、北陸エリア(福井・石川・富山)問 いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 実行委員会事務局076-232-8113 ※本文内の[ ]は公演番号です。各公演の詳細はウェブサイトでご確認ください。
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