eぶらあぼ 2023.4月号
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9/18(月・祝)~11/25(土) 愛知県芸術劇場 大ホール、コンサートホール通し券:4/12(水)発売問 中京テレビクリエイション052-588-4477 https://cte.jp/41cf/※フェスティバルの詳細は上記ウェブサイトをご確認ください。第41回 名古屋クラシックフェスティバル世界のトップオーケストラ&歌劇場や巨匠たちが大集結! 国際的な一流の音楽家を招いて開催される、名古屋クラシックフェスティバル。41回目となる今秋は、例年以上に豪華なアーティストたちが出演する。 オーケストラでは、フランツ・ウェルザー=メスト&ウィーン・フィル、ファビオ・ルイージ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ラハフ・シャニ&イスラエル・フィル、セミヨン・ビシュコフ&チェコ・フィルなど、世界最高峰の楽団が集う。 ウェルザー=メスト&ウィーン・フィル(11/10)のプログラムはまだ発表になっていないが、ウェルザー=メストは、ニューイヤー・コンサートにも今年の元旦で3度目の登場となり、両者の関係はますます深いものとなっている。 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は、現在、首席指揮者が空席で、2027年にフィンランド出身の気鋭の若手指揮者、クラウス・マケラが就任することになっているが、今秋の日本公演は、ファビオ・ルイージとともに来る(11/4)。ルイージは、昨年からN響の首席指揮者を務めるなど、日本でもおなじみのマエストロ。ドレスデンのザクセン州立歌劇場やチューリッヒ歌劇場の音楽総監督を経て、現在は、N響のほか、ダラス響、デンマーク国立響のシェフを兼務している。コンセルトヘボウ管とも共演が多く、両者の結びつきは強い。ルイージは、普段クールなイメージだが、一旦フランツ・ウェルザー=メストファビオ・ルイージ ©Monika Rittershausセミヨン・ビシュコフ ©Petr Kadlecパブロ・フェランデス ©IGOR STUDIO指揮をし始めると炎のように熱くなる。チャイコフスキーの交響曲第5番ではそのような彼の特徴が端的に示されるであろう。今や巨匠と呼ぶべきイェフィム・ブロンフマンのリストのピアノ協奏曲第1番も楽しみである。 2020年にズービン・メータからイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督のポストを引き継いだシャニは、ロッテルダム・フィルの首席指揮者も兼務し、世界が熱い視線を注ぐ、現在34歳のイスラエル出身のマエストロ。シャニ&イスラエル・フィル コンビの日本でのお披露目となる今回の公演(11/25)は、本当に興味津々である。オール・ベートーヴェン・プログラムが組まれ、交響曲第7番ではシャニの真価が示されるに違いない。進境著しい庄司紗矢香の弾くヴァイオリン協奏曲も聴きものである。 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団が2018年から首席指揮者を務めているビシュコフとともにやって来るのも待ち遠しい(10/28)。チェコ・フィルにとって十八番というべき、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と交響曲第8番。イェフィム・ブロンフマン ©Dario Acostaミハイル・プレトニョフ ©Rainer Maillard / DGチェロ協奏曲では、ヨーロッパの若手チェリストのなかで最も期待を集めている、スペイン出身のパブロ・フェランデスが独奏を務める。 ソロでは、ミハイル・プレトニョフとヨーヨー・マが登場する。近年は、指揮者としての活躍も顕著な巨匠プレトニョフが、オール・ショパン・プログラムでどんなピアニズムを聴かせてくれるのか非常に楽しみである(9/18)。ヨーヨー・マは、今さら説明は不要であろうが、長年の共演者、キャサリン・ストットとともにフランクのソナタでまさに円熟の演奏を繰り広げるに違いない(10/25)。 オペラでは、ボローニャ歌劇場がやって来る(11/8)。同歌劇場はイタリアでも屈指の上演水準を誇る。4年ぶりの来日ツアーの演目はプッチーニの《トスカ》。指揮は、ウクライナ出身で、昨年からこの歌劇場の音楽監督を務めるオクサーナ・リーニフ。彼女は、2021年にバイロイト音楽祭で《さまよえるオランダ人》を振り、同音楽祭での最初の女性指揮者となった。トスカはマリア・ホセ・シーリ、カヴァラドッシは日本でも人気の高いマルセロ・アルバレスが歌う。ラハフ・シャニ ©Marco Borggreveキャサリン・ストット&ヨーヨー・マ ©Mark Mann文:山田治生庄司紗矢香 ©Laura Stevensマルセロ・アルバレス63

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