5/14(日)15:00 文京シビックホール問 シビックチケット03-5803-1111https://www.b-academy.jp/hall/Interview準・メルクル(指揮/台湾フィルハーモニック音楽監督)伝統と個性の融合を目指す来日ツアー 台湾屈指のオーケストラである台湾フィルハーモニック(台湾では国家交響楽団(NSO)の名称)が2023年5月、音楽監督(21年8月に芸術顧問、22年1月から音楽監督)の準・メルクルとは初となる日本ツアーを行う。楽団の特徴や今後の方針、日本公演への期待などをメールで取材した。――台湾と日本で、オーケストラの個性は違いますか? 日本の交響楽団の歴史、伝統は台湾よりはるかに長く、NSOは1986年設立とまだ若い団体です。大きな共通点は人々がクラシック音楽、とりわけオーケストラに深く魅了される中、才能あふれる音楽家が潜在能力を開花させ、急激に高水準のアンサンブルを整えたことでしょう。――NSOの特色は? ドイツ音楽を基盤とする歴代指揮者37年間の薫陶を通じ、独自の音色を育んできました。一方で、広範なレパートリーにも柔軟な対応をみせています。高いモチベーションと温かな音色が持ち味です。――音楽監督の任期を2025年まで延長しましたが、今後の計画は? 3点あります。まずレパートリーの開拓。同じ作曲家の有名な作品、知られざる作品を漏れなく演奏し、聴衆とオーケストラの新しい視点を拓きま曲第8番、ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集「四季」より〈春〉〈夏〉、ショパンのピアノ協奏曲第1番。室内オーケストラであるOEKにとって、ベートーヴェンの交響曲は自家薬籠中のもの。川瀬のエネルギッシュな指揮のもと、緻密で小気味よいアンサンブルを披露してくれることだろう。そして、円熟味を増す大谷のソロ、高い技巧と表現力で人気を呼ぶ阪田のソロはともに大きな聴きものとなる。す。次に若手のソリスト、楽員、指揮者、作曲家の育成に力を注ぎます。3つ目はコンサートのプログラミングにおいて、交響楽とその国・地域特有の精神性や個性の融合を目指します。台湾は日本と同じく、自然の要素が重きをなす島国です。文化、政治、経済それぞれにおいて、極めて重要な接点でもあります。音楽およびオーケストラは、こうした関係性を平和と調和に満ちたものとするためにも貢献します。――日本公演の曲目について。 中心に据えるのはドビュッシーの交響詩「海」です。海は島に住む人々にとって多様な意味を持ちますし、私たちは近年、フランス音楽に集中して取り組んできました。さらに台湾の若手作曲家の新作を交え、近年の作曲界の動向もお伝えします。協奏曲のソリストは米国で生まれ、台湾で育ったヴァイオリニストのリチャード・リンと日本のピアニスト、福間洸太朗です。――最後に日本の聴衆へのメッセージを。 日本の皆様に台湾フィルをご紹介で台湾フィルハーモニック 2023日本公演5/6(土)14:00 兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール5/8(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 アスペン03-5467-0081 https://www.aspen.jp台湾フィル出演公演 ばらのまち福山 国際音楽祭20235/11(木)~5/14(日) 広島/ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ(084-928-1117)川瀬賢太郎©Yoshinori Kurosawa大谷康子©Masashige Ogataきる機会を大変嬉しく思います。興味深く美しいプログラムを携えてくるのと同時に日本と台湾、両国の合唱団の共同プロジェクトなどを通じ、2つの国・地域の文化の密接な結びつきを示すつもりです。音楽の力が、これからも多くの芸術、人々の出会いを育んでいくことを願っています。取材・文:池田卓夫文:飯尾洋一©Tey Tat Keng阪田知樹©HIDEKI NAMAI59オーケストラ・アンサンブル金沢 in Bunkyo 2023室内オケの機動力を生かした名曲プロをゆかりの地で 文京シビックホールの大ホールが今年1月にリニューアルオープンしたことを記念して、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の公演が開催される。文京区と金沢市は2019年に友好交流都市協定を締結しており、OEKは2020年に続いてふたたび同ホールを訪れる。 今回の公演ではOEKのパーマネント・コンダクターである川瀬賢太郎が指揮を務め、ヴァイオリンの大谷康子、ピアノの阪田知樹のふたりのソリストが登場する。豪華出演者陣がそろった。 プログラムはベートーヴェンの交響
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