eぶらあぼ 2023.4月号
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4/27(木)19:00 紀尾井ホール問 ジャパン・アーツぴあ0570-00-1212 https://www.japanarts.co.jp5/9(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール5/10(水)19:00 横浜みなとみらいホール 5/11(木)19:00 サントリーホール問 AMATI 03-3560-3010 https://www.amati-tokyo.com※公演によりプログラムは異なります。ブラームスを聴かせてくれること、間違いない。 協奏曲に、実力派ソリストを迎えるのもうれしい。2019年ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝に輝いた若手チェクリストフ・エッシェンバッハ ©Marco Borggreveベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団 ©Marco Borggreveロ奏者の佐藤晴真(ドヴォルザーク、5/9)。そして、昨年デビューから40周年を迎え、その研ぎ澄まされた感性で世界を驚かせてきたヴァイオリンの五嶋みどり(シューマン、5/11)だ。文:鈴木淳史文:山田治生 ©Nikolaj Lund51クリストフ・エッシェンバッハ(指揮) ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団円熟の巨匠とドイツ名門オーケストラのコンビが待望の来日 エッシェンバッハも83歳になった。抒情性豊かなピアニストとしてキャリアをスタート。指揮者に転向したあとは、欧米トップクラスのオーケストラのポストを歴任、2019年からはベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の首席指揮者に就いている。 ベルリン・コンツェルトハウス管は、冷戦時代にベルリン・フィルに対抗すべく東ドイツ政府が鳴り物入りで創設したオーケストラだった。東ドイツ時代はザンデルリンク、近年ではインバルやツァグロゼク、イヴァン・フィッシャーなどの指揮者のもとで数々の名演を成し遂げてきた。重厚な響きと卓抜な機能性を両立させた、ベルリンらしいオーケストラだ。 彼らが今回の来日公演で披露するのは、ブラームス・チクルス。首都圏での3公演で、交響曲全4曲を演奏する。壮年期からすでに円熟した音楽に定評があったエッシェンバッハが、名門オーケストラとの共演で、さらに洗練を極めたグザヴィエ・ドゥ・メストレ ハープ・リサイタル世界最高峰のハーピストが切り拓く新たな地平 現代最高のハープ奏者の一人であ《はかなき人生》からの編曲る、グザヴィエ・ドゥ・メストレが、フラン版。そのほか、デュセックの3つのピアノ・ソナタ、今回唯一スとスペインの音楽を中心にリサイタのイタリア音楽であるバロッルをひらく。フランス出身のメストレは、16歳でパリ・ハープ・コンクールにク期のペシェッティのソナタ ハ短調も弾く。ドビュッシー優勝し、1998年には世界で最も権威のアラベスク第1番も原曲はのあるUSA国際ハープ・コンクールで第1位を獲得。バイエルン放送交響ピアノ作品である。これらを楽団を経て、99年からはウィーン・フィメストレがハープでどう表現ルのソロ・ハーピストを務めた。現在するのか興味津々である。は、ソリストとして多彩な活動を展開。 もちろん、フォーレのハープのための即興曲第6番やハープのレパートリーに限らず、様々20世紀前半の名ハープ奏者な楽器のための音楽をハープで弾でもあったルニエの代表作とき、この楽器の可能性を広げている。2009年には、ド・ビリー&ウィーン放送いえる「伝説」など、ハープの交響楽団とロドリーゴの「アランフェスために書かれた作品では、メ協奏曲」まで録音した。ストレのエスプリに満ちた演 今回のリサイタルでは、ギターの名奏を堪能することができるだ曲、タレガの「アルハンブラ宮殿の思いろう。出」が目を引く。グラナドスの「詩的なワルツ集」のオリジナルはピアノ作品。ファリャの「スペイン舞曲」は、オペラ

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