eぶらあぼ 2023.4月号
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フランスの名匠パスカル・ドゥヴァイヨンの70歳の誕生日と、ドイツに学んだ実力派・村田理夏子の初ソロCD発表を記念するステージ。ピアノ・ヴィルトゥオーゾの先駆けであるリス村田理夏子トが、自ら2台ピアノのために編曲した、壮大なる「ファウスト交響曲」が核に。これに先立ち、村田が「前奏曲、フーガと変奏曲」、ドゥヴァイヨンが「前奏曲、コラールとフーガ」と、各々がフランクのピアノ独奏のための佳品を披露する。東京ヴィヴァルディ合奏団 スプリング・スペシャル ~花咲き揃う、4月の午後に~4/16(日)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)今年で創設から62年目を迎えた、精鋭集団・東京ヴィヴァルディ合奏団。今回の「スプリング・スペシャル」は、チェロの倉田澄子、ソロ・コンサートマスターには藤原浜雄と、共に東京ヴィヴァルディ合奏団長く第一線で国際的に活躍してきた名手がゲストに。クープラン「演奏会用小品集」やヘンデル「2つのチェロのためのソナタ」などチェロの響きを核に、サン=サーンス「サラバンドとリゴードン」ほか弦楽合奏の佳品を交え、春の訪れを悦ぶ。パスカル・ドゥヴァイヨン倉田澄子©Burkhard Scheibe能・文楽・歌舞伎を軸に、その現代化と国際化を目指して2001年に始まった「楽劇の祭典」。今回は笠谷和比古の作・脚本、武内基朗の作曲による楽劇『ガラシャ Gratia』を上演する。オペラ第一幕第一場 婚礼の場第一幕第二場 狂乱の場の様式を基盤としつつ、能・狂言の手法を採り入れ、“語り”を重視して日本独自の楽劇の創造を目指した意欲作。「本能寺の変」と「関ヶ原の合戦」を背景に、細川ガラシャ(遠藤久美子)と夫・忠興(稲垣俊也)らの生涯を劇的に描く。愛知室内オーケストラ 第53回定期演奏会[B定期] ~スーパー・ペダリスト・シリーズ 第3回~4/11(火)18:45 名古屋/三井住友海上しらかわホール低音域を司る楽器の超一級ソリストによる快演を届ける、愛知室内オーケストラのシリーズ。音楽監督・山下一史の指揮による第3弾では、文屋充徳と幣隆太朗、共にドイツで活躍す幣 隆太朗 ©早見仁志る2人のコントラバスの名手を迎えて。文屋が古典派時代のコントラバスの名手・シュペルガーの協奏曲第15番、幣が映画音楽の巨匠・ロータの「ディヴェルティメント」で妙技を披露。メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」で締め括られる。高瀬真由子 ヴァイオリンリサイタル掲載している公演の最新情報は、それぞれの主催者のホームページなどでご確認ください。文屋充徳高瀬真由子137文:笹田和人特別公演「リスト ファウスト交響曲 他」 パスカル・ドゥヴァイヨン70歳アニバーサリー & 村田理夏子初のソロCDリリース記念公演4/6(木)19:00 浜離宮朝日ホールさくらプラザ 開館10周年記念公演若林 顕 ピアノリサイタル4/22(土)14:00 横浜市戸塚区民文化センター さくらプラザ・ホール年齢を重ねるごと、さらなる滋味と精神性を湛えてゆく、名匠の紡ぐ響きに身を委ねたい。弱冠20歳にしてブゾーニで第2位、22歳でエリザベート王妃第2位と2大コンクールで入賞して以来、日本を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして、国際舞台で活躍を続ける若林顕。今回のリサイタルは自身のセルフプロデュースで、ムソルグスキーの大作「展覧会の絵」を軸に、メトネル「回想ソナタ」やショパン「バラード第4番」など佳品を聴かせる。「楽劇の祭典」20周年特別公演楽劇『ガラシャ Gratia』東京公演4/21(金)14:00 19:00 武蔵野市民文化会館4/22(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)高瀬真由子は、5歳からイギリスでヴァイオリンを始め、多くの登竜門で実績を重ねた実力派。今回は、ピアノの鈴木慎崇の共演でR.シュトラウス「ヴァイオリン・ソナタ」やサン=高橋臣宜 ©上野隆文サーンス「死の舞踏」、3人の作曲家が共作した「F.A.E.ソナタ」から、ブラームス作曲の第3楽章「スケルツォ」を披露。さらに、高瀬も在籍する東京フィルの首席・高橋臣宜が加わり、ブラームスによるホルン三重奏曲を取り上げる。月の4

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