eぶらあぼ 2023.4月号
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SeectiNewReeaseonBooksコンサートギャラリー新譜情報今月の注目公演ぶらPAL海外公演情報l l 沖澤のどか©読響鈴木優人©読響アントネッロ・マナコルダ©Nikolaj Lund小林研一郎 ©読響グザヴィエ・ドゥ・メストレ©Gregor HohenbergSony Classical三浦文彰©Yuji Horiミシェル・カミロ©Frankie Celenza上岡敏之©読響≪4月〜5月の聴きどころ≫103常任指揮者 セバスティアン・ヴァイグレお申込み 読響チケットセンター 0570‒00‒4390(10時〜18時・年中無休)4〜5月公演チケット(1回券)/2023年度の年間会員券、好評発売中!首席客演指揮者 山田和樹指揮者/クリエイティヴ・パートナー鈴木優人◆鬼才マナコルダのマーラー4/5(水)19:00 サントリーホールS¥8,000 A¥7,000 B¥6,000 C完売指揮=アントネッロ・マナコルダハイドン/交響曲第49番 「受難」マーラー/交響曲第5番◆小林研一郎が振る「巨人」4/21(金)19:00 サントリーホールS¥8,000 A¥7,000 B¥6,000 C完売 指揮=小林研一郎ヴァイオリン=青木尚佳メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲マーラー/交響曲第1番「巨人」◆円熟の名匠・尾高忠明× “ハープの貴公子”メストレ4/29(土・祝)、30(日)各14:00 東京芸術劇場S¥8,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥4,500 指揮=尾高忠明ハープ=グザヴィエ・ドゥ・メストレグリエール/ハープ協奏曲ラフマニノフ/交響曲第2番◆期待の競演! 沖澤のどか×三浦文彰5/13(土)、14(日)各14:00 東京芸術劇場S¥8,000 A¥6,000 B¥5,000 C¥4,500 指揮=沖澤のどかヴァイオリン=三浦文彰エルガー/ヴァイオリン協奏曲ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲R.シュトラウス/交響詩「死と変容」◆気鋭マサト×現代ジャズの巨匠カミロ5/19(金)19:00 サントリーホールS¥8,000 A¥7,000B¥6,000 C¥4,500 指揮=鈴木優人ピアノ=ミシェル・カミロカミロ/ピアノ協奏曲第2番   「テネリフェ」(日本初演)モーツァルト/交響曲第28番ラヴェル/ボレロ 他◆“求道者”上岡敏之、 渾身のニールセン5番5/31(水)19:00 サントリーホールS¥8,000 A¥7,000 B¥6,000 C¥4,500 指揮=上岡敏之ピアノ=エリソ・ヴィルサラーゼシベリウス/交響詩「エン・サガ」 シューマン/ピアノ協奏曲 ニールセン/交響曲第5番 4月5日は、欧州で注目を浴びる鬼才マナコルダが初登場。マナコルダは、マーラー室内管のコンサートマスターを務めた後に指揮者に転身し、今や欧米で引っ張りだこの指揮者だ。オペラではウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、バイエルン国立歌劇場などで活躍し、昨年はベルリン・フィルにもデビューし話題を呼んだ。曲目は、ハイドン「受難」とマーラー5番。脚光を浴びる鬼才が、マーラー5番でどんな世界を描くのか、期待は高まる。 4月21日は、同月に83歳を迎える小林研一郎が、マーラー「巨人」で渾身のタクトを振り、客席を熱狂の渦へと誘う。前半には名門ミュンヘン・フィルのコンサートマスターを務める青木尚佳がメンデルスゾーンの協奏曲の名旋律を奏でる。既に残券僅少、お買い逃しなく。 4月29日と30日は、円熟味の増すベテラン尾高忠明が指揮台に上がり、ラフマニノフの交響曲第2番を振り、溢れ出るロマンティックなメロディをたっぷりと歌いあげる。前半には、ウィーン・フィルのハープ奏者を務めた後、世界の檜舞台で活躍する“ハープの貴公子”メストレが、グリエールの協奏曲で超絶技巧を披露し、聴衆を魅了するだろう。 5月13日、14日は、ドイツを拠点に活躍する沖澤のどかが登場。前半には人気ヴァイオリニストの三浦文彰が強く希望したエルガーの協奏曲で輝かしい音色を披露し、後半には沖澤がワーグナーの歌劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とR.シュトラウスの交響詩「死と変容」を切れ間なく続けて指揮する。沖澤のスケールの大きな音楽に期待したい。 5月19日は、鈴木優人が有名な「ボレロ」などを振る。同じメロディとリズムが繰り返しながら次第に高揚し、熱狂的なクライマックスを築く。前半には、現代ジャズ最高峰のピアニスト、ミシェル・カミロが自作のピアノ協奏曲を日本初演。熱いグルーヴを生むだろう。 5月31日は、妥協を許さぬ求道者・上岡敏之が指揮。ニールセンの5番は“戦争交響曲”と呼ばれ、軍隊を表すかのように鋭く小太鼓が叩かれるなど緊迫した音楽が続くが、最後は感動的なフィナーレを迎える。作曲家の創作の頂点とされる傑作で、上岡のタクトは深い芸術性へと迫るだろう。前半には、80歳の巨匠ヴィルサラーゼがシューマンの傑作で熟達の至芸をみせる。

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