4/4(火)19:00 東京オペラシティ リサイタルホール問 東京オペラシティチケットセンター03-5353-9999 https://www.operacity.jp5/1(月)19:00 東京文化会館問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 https://www.t-bunka.jpタに繋がったりと、夢をみているかのような感覚が現代曲以外にも侵食していくのだ(しかも下払にとって初めての古楽器フラウト・トラヴェルソでの公開演奏となるという!)。それらをフランス近代のアンドレ・カプレによる「夢」「小さなワルツ」と、池辺晋一郎の無伴奏作品「フルートは眠り、そして夢見る」で挟み込んだ上で、ラストはフランクや若き日のR.シュトラウスを想起させる隠れた名曲、フリューリンクの「幻想曲」で締め括られる。現代曲が苦手でも楽しめる内容なので、普段「B→C」に足を運ばない方にもお薦めだ。広上淳一 ©Masaaki Tomitoriティネス・メーナーに師事。また、マリア・ジョアン・ピリスの若手音楽家育成プロジェクトの一員として各地で演奏活動を行った。今回はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番で、切れ味鋭い技巧と豊かな詩情を披露してくれることだろう。小林海都 ©Tsutomu Yagishita 日本を代表する名指揮者、広上と都響のコンビにも期待が高まる。ベートーヴェンを得意とするマエストロのこと、「これぞ本格派のベートーヴェン!」という雄大で力強いドラマを堪能させてくれるにちがいない。文:飯尾洋一文:小室敬幸67東京文化会館 《響の森》 Vol.52 ベートーヴェン&チャイコフスキー名匠のタクトと期待の俊英による名曲プロ 東京文化会館の《響の森》Vol.52は「ベートーヴェン&チャイコフスキー」の組み合わせで、名曲を聴く醍醐味を伝える。出演は若手ピアニストの小林海都と広上淳一指揮、東京都交響楽団。ベートーヴェンの「エグモント」序曲、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」という傑作中の傑作がずらりと並ぶプログラムが用意された。 小林は2021年にリーズ国際ピアノコンクールで第2位を受賞して大きな注目を集める俊英だ。同コンクールのファイナルでマンゼ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルとともにバルトークのピアノ協奏曲第3番を演奏した様子は、インターネットを通じて動画配信されたので、ご覧になった方もいるかもしれない。第11回東京音楽コンクールピアノ部門第2位など多くの受賞歴を誇る。エリザベート王妃音楽院に学んだ後、バーゼル音楽院にてクラウディオ・マル東京オペラシティ B■■■■■■■→C 下払桐子(フルート) 時代を超えた“夢”の物語が互いに連関し、共鳴する フルートの魅力を「儚さ」「繊細さ」と語る東京フィルの下払桐子が、東京オペラシティの「B→C」に出演する。この企画の軸となるバッハと同時代作品に加え、他の楽器と違ってフルートでは挑戦的ともいえるロマン派のコンサートピースをメインに据えたプログラム。「夢」をテーマにした考え抜かれた選曲が並ぶ。 例えば(アメリカフルート界の大御所だった)デラニー作品と、武満徹の遺作はどちらも無伴奏かつ同じテンポ、同じ音の動き「ラレ♯(ミ♭)」で始まるのだ。続く一柳慧の無伴奏作品も「ラミミ♭」で始まったりと、無意識のうちにまるで眠るたびに少しずつ異なる夢をみているかのような感覚に陥るはず。さらに驚くべきことに、バッハの通奏低音付きソナタ ホ短調のバスが、前述したデラニー作品にあらわれたり、武満作品からにじみ出るイ短調の響きがバッハの無伴奏パルティー
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