第8回仙台国際音楽コンクール優勝記念 中野りな ヴァイオリンリサイタル【東京公演】6/15(木)19:00 浜離宮朝日ホール 【仙台公演】6/18(日)14:00 日立システムズホール仙台 コンサートホール問 仙台市市民文化事業団音楽振興課022-727-1872 https://simc.jp 「イザイの無伴奏曲も好きな作品ですが、その中から第5番を取り上げます。実はYouTubeでカヴァコスさんの動画を発見して、その演奏が素晴らしかったので、自分もリサイタルで演奏したいと思っていました」 そして20世紀のプーランク、19世紀末のR.シュトラウスのソナタも興味深い。 「仙台国際音楽コンクールではファイナルでバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番を演奏したので、それに近い時期の作品からプーランクを、そしてシュトラウス唯一のヴァイオリン・ソナタを選びました。シュトラウスの作品は作曲家の初期のものですが、管弦楽やオペラで花開くシュトラウスの華やかなイメージをすでに感じさせてくれる作品で、最近では若いヴァイオリニストもよく取り上げていますね」 そして、「忙しくなりつつありますが、週2回は子ども時代から続けているバレエのレッスンに通っています」。 リズム感を養うだけでなく、ヴァイオリニストにとって必要な柔軟さを養うInterview中野りな(ヴァイオリン)史上最年少優勝を経てさらなる飛躍を目指す注目の18歳 第8回仙台国際音楽コンクール(2022年開催)のヴァイオリン部門で史上最年少となる17歳で優勝を果たした中野りなが、6月に東京と仙台でリサイタル(ピアノ:小井土文哉)を開く。彼女に抱負を聞いた。 「私にとっては初めての本格的なリサイタルとなります。仙台国際音楽コンクールで演奏した作曲家たちに重なるような部分を意識して、作品を選びました」と、まず選曲について語ってくれた。モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ イ長調 K.305から始まり、プーランクのヴァイオリン・ソナタ、イザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番、そしてR.シュトラウスのヴァイオリン・ソナタという古典派から20世紀にわたる幅広い時代を取り上げる。 「モーツァルトはコンクールの課題曲としてヴァイオリン協奏曲 イ長調 K.219を演奏したのですが、その時に審査委員の先生たちから様々なアドバイスを受けることができました。それをソナタの演奏にも活かしたいと思います。モーツァルトがマンハイムからパリへ向かった時期に書かれたこのソナタは大好きな作品のひとつです」 イザイは第6番の無伴奏ソナタをコンクールで演奏した。ハの無伴奏パルティータ第3番、中井がモーツァルトのソナタ第13番 K.333など、それぞれの音色と名技を聴かせるソロ曲も予定されている。中井は2月にも国内リサイタル・ツアーを行っており、そのバイタリティと深みを増した表現に期待したいし、ダヴィッドとともに奏でるウィーン直系の音色は各地に爽やかな空気を運んでくれそうだ。4/8(土)14:00 サントリーホール ブルーローズ(小)4/11(火)18:30 札幌/ザ・ルーテルホール4/13(木)18:30 室蘭市市民会館4/14(金)18:30 苫小牧市文化交流センター4/16(日)14:00 びわ湖ホール(小)問 日本楽友協会03-6277-8559 https://www.jmassoc.infoのにも大切なことだと彼女は語る。彼女のコンクール時の演奏はすでにCDとして発売されているが、コンクールを聴きに行けなかったという方は、ぜひ成長し続ける彼女の姿をリサイタルで確認してほしい。中井知子ヴォルフガング・ダヴィッド取材・文:片桐卓也©kisekimichiko文:林 昌英66中井知子(ピアノ)& ヴォルフガング・ダヴィッド(ヴァイオリン)ジョイントリサイタルウィーンの伝統を継承する二人が歌心ゆたかに紡ぐ名曲 今春、「風雅」なウィーンの音楽を味わう。桐朋学園大学を経てウィーンに学び、同地の伝統的な演奏技法を継承するピアニスト、中井知子。8歳でウィーン国立音楽大学予備科に入学、かのライナー・キュッヒルに師事し、現在は国際的に活躍するヴァイオリニスト、ヴォルフガング・ダヴィッド。これまでも共演を重ねて信頼を深めてきた両者が、4月に東京、札幌、室蘭、苫小牧、大津の5ヵ所を巡る日本ツアーを行う。 演目は、サン゠サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」、サラサーテ「カルメン幻想曲」など、デュオによる技巧的で楽しい楽曲のほか、ダヴィッドがJ.S.バッ
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