eぶらあぼ 2023.3月号
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3/25(土)15:00 東京芸術劇場 コンサートホール問 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 https://www.geigeki.jp3/26(日)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール問 ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200 https://www.kawasaki-sym-hall.jp5/13(土)14:00 第一生命ホール 2/22(水)発売問 トリトンアーツ・チケットデスク03-3532-5702 https://www.triton-arts.net第12回 音楽大学フェスティバル・オーケストラ得意の“ダンス・プロ”で音大生から情熱を引き出す 恒例の首都圏9音大の選抜オーケストラ公演。指揮者の経験と知恵が若い世代に継承される貴重な場だ。2024年末での引退を表明している井上道義が振る。井上が真っ先に選んだのが「春の祭典」。そこに伊福部昭「シンフォニア・タプカーラ」とウィンナ・ワルツ「天体の音楽」を合わせた“ダンス・プロ”を組んだ。 学生と向き合うために時間と労力を惜しみなく注ぎ込む井上の姿勢がうれしい。約1週間のリハーサルを初日から指導する。彼のパッションが学生たちの無限の可能性を引き出し、井上もまた、若いエネルギーの奔流にさらなる情熱を引き出されて、触れたらやけどするような沸騰する伊福部、血湧き肉躍るパワフルな春祭ができあがるはず。 オケは総勢138人。管打楽器パートは、各大学関係者が一堂に会して割り振る。通称“ドラフト会議”。抽選で決めた選択順に希望のパートを確保し室内楽ホール de オペラモーツァルト/ダ・ポンテ三部作 〜林 美智子の『コジ』!豪華キャストが集結! 重唱のみで愉しむモーツァルトのオペラ オペラはソロ・アリアだけが見せ場ではない。たとえばモーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》。重唱も名曲ぞろいで、各場面を華麗に彩っている。それならオペラを重唱だけで楽しんじゃえ! トリトン・アーツ・ネットワーク主催公演「室内楽ホール de オペラ モーツァルト/ダ・ポンテ三部作」の第1弾「林美智子の『コジ』!」は、実力、人気を兼ね備え、多方面で活躍中のメゾソプラノ・林美智子が日本語台詞台本・構成・演出をつとめる異色の公演だ。今回は2016年の再演。初演時は日本を代表する歌手たちが次々と重唱を披露し、最初から最後までオペラの醍醐味を親密な空間で味わうことのできた、実に楽しい公演だった。7年の時を経て、このユニークな公演が、5月13日、第一生命ホールに再来する。 出演者もとても豪華。16年公演で好評を博した歌手がふたたび集結する。フィオルディリージの澤畑恵美はてゆく。「春祭のファゴット1番!」「じゃあ、うちはタプカーラのティンパニ!」という具合。一巡したらまた抽選。くじ運による一喜一憂もあって盛り上がり、先生たちも案外楽しんでいるようだ。舞台スタッフやライブラリアンなども学生が担当し、プロ・スタッフの指導を受けながら“現場”を学んでゆく。これも得難い経験。 公式Twitter(@ondaiorchefes)には準備の様子などさまざまな情報が発華のある歌唱でドラマを先導するだろう。林のドラベッラとの二重唱にも注目だ。闊達な鵜木絵里のデスピーナ、品格のある甘美な声で魅了する望月哲也のフェランド、そして日本を代表する低声陣の黒田博によるグリエルモ、池田直樹によるドン・アルフォンソが物林 美智子 ©Toru Hiraiwa井上道義 ©Yuriko Takagi信されていて、現場の空気感も伝わってくる。明日を担う若い音楽家たちにエールを!2016年公演より ©三次真二語に輝きをもたらす。ピアノはオペラを知り尽くしているおなじみの名手の河原忠之。彼も16年に続いての登場である。この企画はさらに6月の《ドン・ジョヴァンニ》、そして7月の《フィガロの結婚》へと続くので、そちらもお忘れなく!文:宮本 明文:伊藤制子61

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