eぶらあぼ 2023.3月号
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第709回 定期演奏会 4/15(土)18:00 サントリーホール川崎定期演奏会 第90回 4/16(日)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール問 TOKYO SYMPHONY チケットセンター044-520-1511 https://tokyosymphony.jp3/13(月)19:00 トッパンホール問 トッパンホールチケットセンター03-5840-2222 https://www.toppanhall.com詩をテクストに、ベートーヴェンの交響曲第9番に組み合わされることを想定して書かれたという。 ウルバンスキは、故郷ポーランドの音楽の紹介にも積極的だ。シマノフスキの「スターバト・マーテル」は、ポーランド語の歌詞のためになかなか取り上げにくいが、民族性を宿しながら静謐で穏やかな音楽は、ぜひこのコンビで聴いておきたい。スロバキアのシャトゥロヴァ、ドイツのロンベルガー、そして与那城ヴィトマン自身、難曲たるヴァイオリン独奏のためのエチュードでは超絶技巧曲を音楽性豊かに表現する周防亮介が腕を発揮する。そして耳目を集める弦楽四重奏曲「狩」。同曲は、20年12月にトッパンホールでアマービレが鮮烈な演奏を展開しており、2年後に作曲者の前で奏でる今回は更なる快演が期待イェルク・ヴィトマン ©Marco Borggreveクシシュトフ・ウルバンスキ敬とともに、東響コーラスもポーランドが誇る宗教曲の傑作に果敢に挑んでくれるはず。カルテット・アマービレ ©T.Tairadate文:鈴木淳史文:柴田克彦周防亮介©JUNICHIRO MATSUOされる。後半はウェーバーのクラリネット五重奏曲。ドイツの森の香り漂うこの名品は、CDの名演も印象深いヴィトマンのソロと、触発を受けるアマービレの共奏に熱視線が注がれる。 異才の二面と日本の俊英たちの快奏を併せて味わえるこの“個展”。まさに興味津々だ。54クシシュトフ・ウルバンスキ(指揮) 東京交響楽団世界的な活躍を続けるマエストロがこだわりのプログラムを披露 2009年、東京交響楽団に27歳でデビューしたウルバンスキ。2013年から3シーズンにわたって首席客演指揮者を務めた。その若者もベルリン・フィルにデビュー、NDRエルプフィル(旧・ハンブルク北ドイツ放送響)の首席客演指揮者に就くなど、世界各地で活躍するマエストロに。近年もエルプフィルを率いての来日公演(2017)を行い、東響とはショスタコーヴィチの交響曲第4番(2019)、オルフの「カルミナ・ブラーナ」(2021)などでキレのいい演奏を聴かせてくれている。 今回の東響との共演は、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」からの抜粋で開始。スコアの隅々にまで神経を尖らせる彼の解釈が冴えわたる選曲だ。2曲目は、1970年生まれのフランスの作曲家コネッソンによるカンタータ「ハイターカイト」。軽快でポップな作風でヨーロッパで人気沸騰中の作曲家だ。「ハイターカイト」は、ヘルダーリンのイェルク・ヴィトマン(クラリネット)マルチな異才が生み出す稀有の楽興 極めて刺激的なコンサート! それがトッパンホールの「イェルク・ヴィトマン」だ。ドイツ生まれのヴィトマンは、耳を惹き付けて離さない作品を生み出す現代屈指の作曲家にして、抜群の技巧と自在の表現力を持つ世界的クラリネット奏者、さらには指揮者でもあるマルチな音楽家。トッパンホールでは、2015年のハーゲン・クァルテットとの共演でインパクトを与え、18年の無伴奏リサイタルで語り草となる凄演を聴かせている。そこで実現したのが本公演。ヴィトマンは、このホールの音響を評価し、自作の譜面に「トッパンホール・ピアニッシッシモ」なる記号を書き込んだというから、注目度もすこぶる高い。 今回は俊才実力派のカルテット・アマービレが共演。前半はヴィトマンの作品が並び、最初の弦楽六重奏曲には、欧州帰りのヴィオラの鈴木慧悟、モダン&ピリオドの二刀流が光るチェロの上村文乃も加わる。ユーモラスなクラリネット独奏曲「3つの影の踊り」では

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