eぶらあぼ 2023.3月号
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本邦音楽界の文字どおり重鎮にあたる秋山和慶と、関西の昇り龍と呼ぶにふさわしいオーケストラによるブラームス。この指揮者らしく端正に整った合奏のもと、中低音域の楽器が先導するリズム的な骨格と(ベースラインやティンパニ・パートの掘り下げ方も奏功)、懇切丁寧な表情付けを伴う旋律声部のおりなす構図が意味深く耳をとらえる。< 木幡一誠 >しっとりと歌い上げるバッハ、高い技巧で疾走するベートーヴェン、そして名ピアニスト、ワイセンベRELEASEⓒ Yasuhisa Yonedaⓒ Hitoshi IwakiriMEISTERMUSIC http://www.meister-music.comJ. S. バッハ:協奏曲 ニ短調ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番「熱情」トレネ(ワイセンベルク 編):6つの歌曲よりR. シュトラウス(ジンガー編):7つのヴェールの踊りゴドフスキー:旧きウィーンペリー&キングスレー:バロック・ホウダウン、他【CD】 MM-4514/ ¥3,300 【CD】 MM-4512/ ¥3,300 DXD384KHzハイレゾ・レコーディングマイスター・ミュージックは 邦人初のディプロム・トーンマイスター主宰高音質ハイレゾ録音&マスタリングのクラシック音楽専門レーベルですリカルな歌心のすべてが盛り込まれた選曲は、耳になじみやすいナンバーから、それぞれ音楽的に趣向を凝らしたオリジナルを経て、バロックの名品に行き着く。間口は広く、奥行は深い。こんなプログラムを組む心意気と見識の高さまで、1枚のアルバムには刻み込まれている。<木幡 一誠>ルグ編の優雅で演奏希な歌曲が続く。やがて、肩肘張らない小品に進み、バロック・ホウダウン(エレクトリカルパレードのテーマ曲でお馴染み)まで現れる。なんとも変幻自在なピアノが愉しい。岡崎 耕治/ 向後 崇雄/ 金田 直道 / 山田 知史アンダーソン:ファゴット吹きの休日/ ペネーリャ:パソドブレスターン:バイ・ヘック / スティーヴンソン:ディヴェルティメントルシエ:ソアヴィナ/ スキロウ:ミスター・ミッドシップマン・バスーンブロワーボワモルティエ:ソナタ第6番、他 【CD】 MM-4515/ ¥3,300軽妙なキャラクターや幅広い音域を軽やかに行き交う機動性、そしてリ2.25変幻自在なピアノが愉しい、スタイリッシュな1枚アアパパッッシショョナナーータタ◯白石 光隆ピアノ屈指の奏者4人、ファゴットの驚くべき多様性フファァゴゴッットト吹吹ききのの休休日日クアドリ・ファゴッティ円熟境の棒さばきと、それに応える楽団の充実ぶりを堪能ブラームス:交響曲 第1番秋山 和慶指揮日本センチュリー交響楽団

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