eぶらあぼ 2023.1月号
73/153

1/13(金)19:00 文京シビックホール(小)問 シビックチケット03-5803-1111 https://www.b-academy.jp/hall/70「ワルツ王」ことJ.シュトラウスⅡ。喜歌劇《こうもり》序曲、ワルツ「ウィーンの森の物語」、「皇帝円舞曲」といった名曲中の名曲が、新年の華やいだ気分をいっそう盛り上げてくれるだろう。ウィンナ・ワルツの先駆者、ヨーゼフ・ランナーの「マリアのワルツ」では、シュトラウスのワルツとは一味違ったテイストを味わえるはず。ウィーンで活躍したベートーヴェン、シューベルトの作品も織りまぜられる。 小江戸川越がウィーンの香りで包まれる。1/14(土)14:00 ウェスタ川越問 ウェスタ川越049-249-3777 https://www.westa-kawagoe.jpが、今回はピアノ・リサイタルを開催。ドビュッシーの「月の光」、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第7番、第23番「熱情」、第30番を弾く。「月の光」は、この特別編で毎回、最初に様々な楽器で演奏されてきた。今回は、パリ国立高等音楽院で学んだ山田のエスプリに満ちたピアノ・ソロでの演奏が楽しみである。ベートーヴェンは、初期、中期、後期のソナタが並べられている。「熱情」では、コンサート・ピアニストとしての山田の本領が発揮され、ベートーヴェン晩年の第30番では彼の円熟が示されるに違いない。文:飯尾洋一文:山田治生©井村重人白井 圭ウェスタ川越 ニューイヤーコンサート2023若手トップ奏者たちが芳醇な響きで満たす至福のひととき ニューイヤーコンサートの定番といえば、ウィンナ・ワルツをはじめとするウィーンの音楽。1月14日、ウェスタ川越で開催されるニューイヤーコンサート2023は、そんな新年にふさわしいウィーン情緒たっぷりの名曲が集められた演奏会だ。 出演はN響ゲスト・コンサートマスターとしてもおなじみの白井圭を中心としたアンサンブル。白井はウィーン国立歌劇場管弦楽団およびウィーン・フィルの契約団員を務めるなど、長くウィーンで活動を続てきた。その白井のもとに、チェロの市寛也、コントラバスの稻川永示、フルートの竹山愛、オーボエの荒川文吉、クラリネットの中ヒデヒトと春田傑、ファゴットの鈴木一成、ホルンの濵地宗と石山直城、アコーディオンの大田智美、打楽器の神戸光徳ら、精鋭たちが集う。ウィーン流の洒脱な演奏を楽しめそうだ。 プログラムの主役となるのは、やはり夜クラシック 小ホール特別編〈第4回〉 山田武彦(ピアノ)多才な鍵盤の達人がいま改めて向き合うベートーヴェン 文京シビックホールの「夜クラシック」にピアニストの山田武彦が登場し、ベートーヴェンのピアノ・ソナタなどを演奏する。「夜クラシック」は、2014年に始まった同ホールの独自企画であり、廉価で名曲中心のプログラムが楽しめるというもの。文京シビックホールの大ホール1階席のみを使った人気アーティストの室内楽コンサートとして好評を博してきたが、今年度は大ホールの改修に伴い(2023年1月26日にリニューアルオープンされる)、小ホールで開催されている。 山田は、ピアノ・ソロだけでなく、室内楽、トーク、そして、浅草オペラの名曲で構成された「ああ夢の街 浅草!」で音楽監督・編曲・ピアノ演奏を務めるなど、多彩に活躍している。これまでの同シリーズでも、大ホール改修中の特別編で毎回、室内楽でさまざまなアーティストとアンサンブルを奏でてきたクラシックマイスター山田武彦

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る