eぶらあぼ 2023.1月号
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第659回 名曲シリーズ 1/13(金)19:00 サントリーホール第7回 川崎マチネーシリーズ 1/15(日)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール問 読響チケットセンター0570-00-4390 https://yomikyo.or.jp1/6(金)13:00、1/7(土)13:30 東京文化会館 1/8(日)15:00 大阪/フェスティバルホール1/9(月・祝)15:00 愛知県芸術劇場      1/10(火)18:30 和歌山県民文化会館1/13(金)18:30 長野市芸術館        1/14(土)15:00 高崎芸術劇場問 光藍社チケットセンター050-3776-6184(1/6~1/8、1/10) 中京テレビクリエイション052-588-4477(1/9)  オフィス・マユ026-226-1001(1/13) 高崎芸術劇場チケットセンター027-321-3900(1/14)https://www.koransha.com64た、ユニークな交響曲である。後者は、混沌と感動が同居した斬新かつ緊迫感の高い大作。カウベルが響き、ハンマーが打ち鳴らされる音楽は、耳目に刺激を与えてくれる。 複雑にして密度の濃い両曲を、スコアの読みに長けた山田と色彩感豊かな読響がいかに表現するか? それがまず注目点となる。邦人作品を多く手がけ、2015~17年日本フィルとのマーラー・ツィクルス等でも成功を収めた山田による“交響曲の究極点の描き分け”への期待も十分。2曲が続いた際に生まれる新感触もまた興味深い。そして何より打楽器が活躍する両曲の真価は、生演奏でこそ発揮される。ここはぜひ山田ならではの生命力溢れる音楽に浸りたい。るのはビゼーの《カルメン》。追えば逃げる、逃げれば追う、男と女の永遠の愛の法則をきらめくヒットメロディの数々で綴る、名作中の名作オペラだ。深く艶やかで劇的表現力に富んだ声が心に刺さるイリーナ・ペトロヴァをはじめ、よりぬきの歌手陣は聴きごたえ満点。多彩な合唱が魅力の《カルメン》で、合唱の国ウクライナが誇る合唱団を堪能できるのも嬉しい。演出はオーソドックスで美しく、オペラ入門にも最適の公演だ。芸術の力、ここにあり。文:柴田克彦山田和樹 ©読響山田和樹(指揮) 読売日本交響楽団響き合う東西の交響的宇宙 山田和樹が2023年4月からバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任する。スイス・ロマンド管とバーミンガム市響の首席客演指揮者、モンテカルロ・フィルの芸術監督等を歴任してきた彼は、ラトルやネルソンスがシェフを務めたこの英国の名門楽団を率いることで、“世界のヤマカズ”への歩みをなお一層進めることになる。となれば日本での活動はますます貴重だ。 そこでこの1月、首席客演指揮者を務める読売日本交響楽団で聴かせる重量級のプログラムが注目される。なかでも、黛敏郎の「曼荼羅交響曲」とマーラーの交響曲第6番「悲劇的」の組み合わせはエキサイティングだ。前者は、1960年に初演されて衝撃を与えた黛の代表作のひとつ。複数の菩薩が集まる曼荼羅図を、「春の祭典」風のリズムやメシアン等を彷彿させるカラフルなサウンドを用いて音楽化しウクライナ国立歌劇場《カルメン》芸術大国ここにあり! 試練のウクライナから名門歌劇場が7度目の来日文:加藤浩子 ロシアの侵攻からもうすぐ10ヵ月。試練にさらされるウクライナから、名門歌劇場がやってくる。首都キーウに壮麗な建物を構えるウクライナ国立歌劇場(旧キエフ・オペラ)だ。1867年創設、旧ソ連時代は国内三大歌劇場に数えられた高水準の舞台は、侵攻開始後なんと3ヵ月で再開。毎日のようにオペラやバレエや演劇が上演され、人々を励まし続けている。これこそ本当の芸術大国というものだろう。 7度目となる今回の来日で披露され

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