40ングコンテストに出場した。 サックスを極めたいと考えた多聞は、普通科音楽類型のある尼崎双星に入学。吹奏楽部で座奏、マーチングの両方で活躍してきた。「プロのサックス奏者か、吹奏楽指導者、マーチング指導者になれたら……」 夢が広がり、音大を志望するようになった。 一方の菜津美はクラリネットではなく、ピアノでの音大進学を目指している。小3からピアノのレッスンに通い始めたが、上達が早く、「才能あるよ」と先生に褒められた。イメージを大事にするその先生の教え方が菜津美は好きだった。「私も将来は音大に行って先生みたいになりたい」 ショパンの曲が大好きだった菜津美は、中学校では音楽系の部活の吹奏楽部に入った。「ピアノでは弾ける音は限られてるけど、吹奏楽はいろんな楽器の音色があって、迫力もすごい!」 吹奏楽に目覚めた菜津美は尼崎双星に進学した。入部当初は吹奏楽部のレベルの高さに圧倒されたが、音楽類型の授業で基礎を学ぶうちに技術 コロナ禍も3年、ぶらあぼ編集部では多くの音楽家から吹奏楽部の苦難の状況を耳にしてきました。そこで吹奏楽と言えばこの方、吹奏楽作家のオザワ部長に登場いただき吹奏楽部を応援する企画を始めました。まだマスクが取れない日々ですが、音楽へひたむきな情熱を燃やす若者の姿は、見ている私たちも元気にしてくれます。 部活動に燃える熱い部員が多いことで知られている吹奏楽部。その中には、大きな夢を持って音楽大学への進学を目指している者もいる。 関西吹奏楽コンクール、関西マーチングコンテストの両方で2年連続金賞に輝いた兵庫県の尼崎市立尼崎双星高等学校吹奏楽部。全国大会まであと一歩に迫っている、いわゆる強豪校のひとつだ。3年生の三木多聞(たもん)(アルトサックス)と田根(たね)菜津美(クラリネット)はともに音大進学を目指しながら部活動を続けてきた。 多聞は、いつもカーステレオでサックス奏者・須川展也のCDをかけている両親の影響を受け、中学から吹奏楽部でアルトサックスを吹き始めた。 須川展也や上野耕平といったプロのサックス奏者を目標にして腕を磨いた多聞は、他校まで「サックスがめっちゃうまい人がいる」という噂が流れるほど上達した。演奏しながら行進やパフォーマンスをするマーチングも好きで、中2のときに全日本マーチ♪♪♪取材・文・写真:オザワ部長(吹奏楽作家)Vol.5尼崎市立尼崎双星高等学校 吹奏楽部
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