eぶらあぼ 2022.12月号
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75しこの夜〉〈ホワイト・クリスマス〉などの定番曲や〈ダニーボーイ〉〈グリーンスリーブス〉といった愛唱歌から、ビートルズやディズニーのナンバーまで盛りだくさん。聴き慣れた楽曲や大好きなあの名曲たちも、英国紳士らしい凛とした佇まいや上品なユーモアが漂う彼らのステージでいっそう輝きを増すはず。加えて木下牧子〈あしたのうた〉にて!!」とのこと。そして、J.S.バッハのブランデンブルク協奏曲と序曲(管弦楽組曲)の両第3番という名曲2作に続き、「トッカータとフーガ ニ短調」の田崎瑞博による編曲版を。遊び心ある編曲から、どんな古くて新しい響きが生まれるのか。12/10(土)19:00 サントリーホール問 テンポプリモ03-3524-1221 https://tempoprimo.co.jp他公演12/8(木) 宮城/電力ホール(河北新報社事業部022-211-1332、仙台放送事業部022-268-2174)12/11(日) 岩手/キャラホール(019-637-6611)12/13(火) 神奈川/ミューザ川崎シンフォニーホール(044-520-0200)12/14(水) 広島/JMSアステールプラザ(コーラス・カンパニー075-415-8686)12/15(木) 大阪/ザ・シンフォニーホール(06-6453-2333)12/16(金) 長野/ホクト文化ホール(中)(オフィス・マユ026-226-1001)11/22(火)15:00 19:00 Hakuju Hall問 ビーフラット・ミュージックプロデュース03-6908-8977 https://www.bflat-mp.comや久石譲〈I Was There〉(世界初演)などの委嘱作品も楽しみ。きっと忘れられない素敵な夜になる! 秋の深まる11月下旬、同日昼夜の2公演で本格的なピリオド楽器オーケストラの響きを堪能できる「パルナス」のステージ。古楽愛好家にはもちろんのこと、むしろ楽器や考証を問わず、ただ刺激的なバロック音楽を楽しみたい!という方にこそお薦めしたい。©Frances Marshall文:東端哲也文:林 昌英キングズ・シンガーズのクリスマス世界最高峰のアカペラ・グループが3年ぶりの来日 1968年にケンブリッジ大学キングズ・カレッジの学生6人によって結成されて以来、合唱王国イギリスを代表する名門アカペラ・グループとしてシーンの頂点に君臨し、比類ない音楽性と機知に富んだステージ・パフォーマンスで聴衆を魅了してきたザ・キングズ・シンガーズ。メンバーは数多の変遷を経て現在に至るが、その構成(カウンターテナー×2 + テノール + バリトン×2 +バス)は結成当初から不動。それぞれがソロ的に歌うのではなく、感情を抑えたノン・ビブラートで6人のハーモニーを第一に考える歌唱がその素晴らしいサウンドを支えてきた。特に日本人の母親のもとに生まれ日本語の歌を愛するジュリアン・グレゴリー(テノール)は私たちにとってこのグループがより身近に感じられる存在となっている。 今回の来日ツアーは「クリスマス名曲集と永遠のスタンダード」をテーマにしたスペシャルなプログラム。〈きよアンサンブル・パルナス東京 第2回演奏会 〈クレアシオン22演奏会〉 秋の星空バロック晩秋に味わうピリオド楽器オーケストラの響き ピリオド楽器専門を標榜する「アンサンブル・パルナス東京」。楽団としての演奏会は昨年から開始し、バロックの名品を独自の目線で再構築した演奏で好評を博した。古典四重奏団の3人が主要メンバー(コンサートマスター川原千真、三輪真樹、田崎瑞博)というだけでも、その深掘りとキレ具合は想像できるというもの。そのほかのメンバーもピリオドかモダンかを問わず、幅広い時代とジャンルの音楽で活躍中の達人ばかりで、研ぎ澄まされた音色と楽しさにあふれるパフォーマンスを実現している。 今回は「秋の星空バロック」と題して、大きめの編成の器楽作品を中心に。まず、ラモーのパストラル「ナイス」より抜粋で、金管・打楽器も大活躍の鮮烈な音楽で開幕。続くヘンデルのオルガン協奏曲ヘ長調 op.4-4は、主催者によると「宮沢賢治の心象スケッチ『春と修羅』の中の“告別”と深い関連があります。詳しくは当日のプログラム解説

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