eぶらあぼ 2022.12月号
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左より:クラッシミラ・ストヤノヴァ ©Brescia e Amisano Teatro alla Scala/ブリン・ターフェル ©Mitch Jenkins DG/フレデリック・シャスラン ©Martinez/フィネガン・ダウニー・ディアー ©Frank Bloedhorn-Finn/タレク・ナズミ左より:リッカルド・ムーティ ©Spring Festival in Tokyo Naoya Ikegami/マレク・ヤノフスキ ©Felix Broede/2022.3/30《ローエングリン》 ©Spring Festival in Tokyo Fumiaki Fujimoto/デイヴィッド・バット・フィリップ ©Andrew Staples文:飯尾洋一歌う。メトロポリタン・オペラやバイエルン国立歌劇場、新国立劇場など各地の歌劇場で実績豊富なフレデリック・シャスランが読売日本交響楽団を指揮する。なお、ターフェルは「Opera Night」で沼尻竜典指揮東京交響楽団とも共演する。名歌手の至芸をたっぷりと味わいたい方はぜひ。 「東京・春・音楽祭」にはこの音楽祭ならではのテーマ性に富んだシリーズ企画がいくつもある。「合唱の芸術シリーズ」ではブラームスの「ドイツ・レクイエム」を東京オペラシンガーズと東京都交響楽団の演奏で。2020年マーラー国際指揮者コンクールで1位を獲得した新鋭、フィネガン・ダウニー・ディアーが日本デビューを果たす。「歌曲シリーズ」ではバスのタレク・ナズミが名手ゲロルト・フーバーと共演してシューベルト「冬の旅」を歌う。シリーズ「ベンジャミン・ブリテンの世界」は今回が最終回。辻本玲独奏で「チェロと管弦楽のための交響曲」を聴けるのがうれしい。 毎回大人気の「ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽」やコラボレーション企画が楽しみな「ミュージアム・コンサート」、「東京春祭 for Kids」など、今回も多彩な企画が目白押しだ。春の訪れが待ち遠しい。36東京・春・音楽祭 2023 2023.3/18(土) 〜4/16(日)東京文化会館、東京藝術大学奏楽堂(大学構内)、旧東京音楽学校奏楽堂、国立科学博物館、東京国立博物館 他■ 東京・春・音楽祭サポートデスク03-6221-2016https://www.tokyo-harusai.com※プログラム、チケット発売日などの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。東京・春・音楽祭 2023 ラインナップ発表!世界のトップアーティストが集結し“フルバージョン”で開催 この春も桜咲く上野を舞台に「東京・春・音楽祭」が開催される。期間は3月18日から4月16日まで。東京文化会館をはじめ、上野の各美術館や博物館を舞台に、オペラから室内楽、リサイタルまで大小さまざまな規模の公演が開催される。リッカルド・ムーティやマレク・ヤノフスキといった巨匠たちがオペラを指揮する一方で、上野の街を舞台に展開する無料のミニ・コンサート「桜の街の音楽会」も再開するということで、ついにフルバージョンの「東京・春・音楽祭」が帰ってきた感がある。 最大の注目は演奏会形式による3つのオペラ。リッカルド・ムーティによる「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」の一環として、今年はヴェルディの《仮面舞踏会》が上演される。2021年の《マクベス》は語り草の名演となったが、今回もヴェルディの真髄を披露してくれることだろう。アカデミーではムーティが若い音楽家たちにヴェルディの奥義を伝授する。リハーサル聴講者の募集も再開されるほか、《マクベス》の際も好評だったマエストロによる作品解説も行われる。 音楽祭の看板シリーズ「東京春祭ワーグナー・シリーズ」では《ニュルンベルクのマイスタージンガー》が上演される。マレク・ヤノフスキ指揮NHK交響楽団の強力コンビが今回も実現。長大なオペラではあるが、長さを感じさせない引き締まったサウンドを堪能させてくれるはず。ヴァルター役のデイヴィッド・バット・フィリップをはじめ、歌手陣にも大いに期待が高まる。 そしてもうひとつのオペラが「東京春祭プッチーニ・シリーズ」。今回は名作中の名作《トスカ》が上演される。ブルガリア出身のクラッシミラ・ストヤノヴァが題名役を、ブリン・ターフェルがスカルピアを

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