eぶらあぼ 2022.12月号
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3月の見もの・聴きもの■■■■■■〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場3月2、4日 ベートーヴェン:フィデリオ 指/A.コーバー、演出/O.シェンク、出/M.ヘスラー、B.ヨヴァノヴィチ、A.カンペ3月3、5、8、12日 ロッシーニ:チェネレントラ指/S.モンタナーリ、演出/S=E.ベヒトルフ、出/D.コルチャック、M.アリヴォニー、P.スパニョーリ、V.ベルジャンスカヤ3月7、10日 ドニゼッティ:愛の妙薬 指/S.モンタナリ、演出/O.シェンク、出/K.ムヒタリアン、F.デムーロ、E.シュロット★◎3月11、13、15、17、19、23、26日 モーツァルト:フィガロの結婚[プレミエ] 指/P.ジョルダン、演出/B.コスキー、出/A.シュエン、H=E.ミュラー、ファン・イン、P.ケルナー、P.ノルツ3月14、18、22、24日 チャイコフスキー:エフゲニー・オネーギン 指/T.ハヌス、演出/D.チェルニアコフ、出/N.カー、M.ブラコワ、E.デュピュイ、I.A.リヴァス3月21日 N.ステンメS 共/P.ジョルダンp3月25、28、31日 プッチーニ:トスカ 指/M.アルミリアート、演出/M.ヴァルマン、出/K.ストヤノヴァ、M.ファビアーノ◎3月29日 ベルク:ヴォツェック 指/P.ジョルダン、演出/S.ストーン、出/J.M.クレンツレ、S.パニッカー、J.シュナイダーウィーン・フォルクスオーパー3月1(19:00)、4(19:00)、8(19:00)日 カールマン:マリッツァ伯爵夫人 演出/T.エンツィンガー3月2(19:00)、5(16:30)、9(19:00)、11(19:00)、17(19:00)日 ヴェルディ:椿姫 演出/H.グラツァー3月3(19:00)、7(19:00)、10(19:00)、15(18:30)、19(17:00)、23(19:00)、27(10:00)、31 今年も、毎年恒例の独OPERNWELT誌の年間最優秀賞(2021/22シーズン)が発表になっている。主要な受賞は、オペラハウスがフランクフルト歌劇場、女声歌手がヴェラ=ロッテ・ベッカー、演出家がキリル・セレブレンニコフ、指揮者がキリル・ペトレンコ、作品がフランクフルト歌劇場のリムスキー=コルサコフ「クリスマス・イヴ」、等々というところである。 さて、2023年は作曲家リゲティの生誕100年にあたっているため、彼を取り上げる演奏会の数が多い。3月もアズベリー指揮NDRエルプフィル(30日)、アルティノグリュ指揮hr響(30/31日)、ポマリコ指揮SWR響(30日)などでリゲティを特集した注目すべき演奏会が並んでいる。また、リゲティこそ取り上げていないが、ベルリン・ドイツ響で行われる「ミュージック・アンド・ヒーリングズ」と銘打たれたフェスティバルも、現代曲とストラヴィンスキー、メシアン、ワーグナー、バッハ、ダウランドなどを組み合わせた興味深いプロジェクト。さらに、これ以外にも現代曲をフィーチャーした演奏会として、ウィーン・フォルクスオーパーのエッゲルト「最後の陰謀」(神話的オペレッタ)、イゴール・レヴィットがピアノを弾くヘンツェの「トリスタン」(ウィーンのムジークフェライン・23日)、ペンデレツキ「ルダンの悪魔」(バイエルン州立歌劇場)、(19:00)日 J.ボック:アナテフカ(ミュージカル) 演出/M.ダヴィッズ◎3月14(19:00)、18(19:00)、21(19:00)、26(16:30)日 オッフェンバック:地獄のオルフェ(天国と地獄)[23年1月プレミエ] 演出/スパイモンキー、A.バサウリ、T.パーク3月22(19:00)日 J.シュトラウスⅡ:こうもり演出(校訂)/C.ズュス3月24(19:00)、29(19:00)日 モーツァルト:フィガロの結婚 演出/M.A.マレッリ★◎3月25(19:00)、30(19:00)日 M.エッゲルト:最後の陰謀(神話的オペレッタ)[プレミエ/世界初演] 指/S.スローン、演出/L.デ・ベールアン・デア・ウィーン劇場[会場:ミュージアム・クォーター・ホールE(ウィーン)]〔注〕アン・デア・ウィーン劇場は改修工事中です(2024/25シーズンに再開場予定)。それまで MuseumsQuartier・Halle E(Museumsplatz 1,1070 Wien)を代替会場として公演が行われます。◎3月1(19:00)日 リュリ:テゼ(演奏会形式) 指/C.ルセ、出/M.ヴィダル、K.デエ、D.カシェ、演奏/レ・タラン・リリク◎3月2(19:00)日 ヘンデル:ベルシャザール[23年2月プレミエ] 指/C.プルハー、演出/M=E.シグニーロール、出/R.マレー、J.ド・ビク、V.ジュノー、M.ナグル、E.ザイチク、演奏/ラルペッジャータ3月22(19:00)、24(19:00)、27(19:00)、29(19:00)日 ウェーバー:魔弾の射手 指/P.ランゲ、演出/D.マルトン、出/D.マーフィー、J.ワグナー、演奏/ウィーン響◎3月25(19:00)日 ヘンデル:アレクサンダーの饗宴(演奏会形式) 指/R.キング、出/S.ベヴァン、J.エリコット、M.ブルック、演奏/キングズ・コンソートC.ヨスト「ジャーニー・オブ・ホープ」(ジュネーヴ大劇場)、J.アダムズ「中国のニクソン」(パリ・オペラ座)、A.ラスカトフ「動物農場」(オランダ国立オペラ)、H.ゲッベルス「ア・ハウス・オブ・コール」(ロンドン・フィル)など要注目公演が数多く並んでいる。 一方、古楽系有名指揮者陣の活躍も目立つ。例えば、ヘンゲルブロックはトマ「ハムレット」(パリ・オペラ座)、ミンコフスキはリュリ「町人貴族」(パリ・オペラ・コミーク)、クリスティはパーセル「ディドとエネアス」(レザール・フロリサンと共にヴェルサイユのオペラ・ロワイヤル)、ルセはアン・デア・ウィーン劇場とシャンゼリゼ劇場でリュリ「テゼ」、アイムはベルリン・フィルとヘンデル「時と悟りの勝利」、フランドル歌劇場ではパーセル「インドの女王」、ロトはシャンゼリゼ劇場でストラヴィンスキー「ナイチンゲールの歌」とプーランク「ティレジアスの乳房」、ビオンディはモンテヴェルディ「ウリッセの帰還」(ジュネーヴ大劇場)といった具合。 なお、3月にプレミエになるオペラでとしては、ベルリン州立歌劇場のモーツァルト「イドメネオ」(ラトル指揮、マクヴィカー演出)、バイエルン州立歌劇場のプロコフィエフ「戦争と平和」(ユロフスキー指揮、チェルニアコフ演出)を筆頭に、ウィーン国立歌劇場のモーツァルト「フィガロの結婚」(ジョルダン指揮、コスキー演出)、ベルリン・ドイツ・オペラのR.シュトラウス「アラベラ」(ラニクルズ指揮、クラッツァー演出)、ベルリン・コーミッシェ・オーパーのモーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」(八嶋恵利奈指揮、演出は冒頭に紹介した年間最優秀演出家のセレブレンニコフ)、フランクフルト歌劇場のR.シュトラウス「エレクトラ」(ヴァイグレ指揮、グート演出)、チューリヒ歌劇場のワーグナー「ジークフリート」(ノセダ指揮、ホモキ演出)、スカラ座のオッフェンバック「ホフマン物語」(シャスラン指揮、リヴァーモア演出)、フィレンツェ歌劇場のビゼー「カルメン」(メータ指揮、ファッジョーニ演出)、ローマ歌劇場のプッチーニ「トゥーランドット」(リーニフ指揮)等々と続く。通常公演でのティーレマン指揮のR.シュトラウス2作品(ゼンパーオーパー)、ワーグナー「リング」(シュトゥットガルト歌劇場)、モネ劇場でのドニゼッティ「バスタルダ」なども要注目。 オーケストラでは、マケラ指揮のパリ管、ケント・ナガノ・ファミリー総出演のスイス・ロマンド管その他本文の◎印を参照のほど。ピアノの反田恭平の出番も複数ある(トーンキュンストラー管、ミュンヘン・フィル等)。 (曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス、(NY)=カーネギー・ホール(ニューヨーク)、(BKL)=ゼラーバッハ・ホール(バークリー)、(TLS)=アル・オー・グラン(トゥールーズ)、(LIS)=アルティス・アレーナ(アトランティコ・パヴィリオン)(リスボン)]◎3月3(20:00)(NY)、7(19:00)(BKL)日C.ティーレマン指揮 シェーンベルク:浄められた夜、R.シュトラウス:アルプス交響曲◎3月4(20:00)(NY)、8(19:00)(BKL)日C.ティーレマン指揮 メンデルスゾーン:フィンガルの洞窟(序曲)、交響曲第3番「スコットランド」、ブラームス:交響曲第2番◎3月5(14:00)(NY)、9(19:00)(BKL)日C.ティーレマン指揮 ブルックナー:交響曲第8番(ハース版)◎3月18(20:00)(TLS)、19(21:30)(LIS)日T.ソヒエフ指揮 チャイコフスキー:交響曲第4番、リムスキー=コルサコフ:シェエラザード◎3月24(19:30)、25(15:30)、26(11:00)、27(19:30)(KH)日 H.ブロムシュテット指揮 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、ニールセン:交響曲第5番 独/L.カヴァコスウィーン響[会場:(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(TW)=アン・デア・ウィーン劇場(ウィーン)、(HAM)=エルプフィルハーモニー(ハンブルク)、(FRA)=アルテオーパー(フランクフルト)、(HAJ)=クッペルザール[コングレス・ツェントルム](ハノーファー)、(STU)=ベートーヴェンザール[リーダーハレ](シュトゥットガルト)、(MUC)=イザールフィルハーモニー(ミュンヘン)]3月1(20:00)(HAM)、2(20:00)(FRA)、3(19:30)(HAJ)、5(20:00)(STU)、6(20:00)(MUC)日 J.ヴァン・ズヴェーデン指揮 ベートーヴェン:エグモント〜序曲、ピアノ協曽雌裕一 編1472023年3月の

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